Home >> 2199 インデックス > オリジナルサウンドトラック Part.3

《 宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Part.3 》

 アルバムレビュー

 「宇宙戦艦ヤマト2199」のオリジナル・サウンドトラック第3弾。全26話の作品でアルバム3枚ものボリュームというのは、さすが『ヤマト』といったところ。旧作では「オリジナルBGM集」がサントラという位置づけにあり、後にBGMを組んで作った「交響組曲」を足して計2枚のアルバムが長い間「ヤマト」音楽の基本として存在していた。そこへ後年さらに細かいBGMを加えた「ETERNAL EDITION File No.1(YAMATO SOUND ALMANAC 1974-I)」がリリースされたことで旧作のBGM集はより充実したものとなったが、「2199」では旧作音楽の再現と宮川彬良氏の新曲が加わったことで「交響組曲」のようなアルバムがなくともサントラのみで3枚、主題歌を除くと全115曲というボリュームになった。

 「サントラ Part. 3」の構成の特徴をおおまかに捉えると前半はヤマトのパート、後半はガミラス決戦〜イスカンダル〜地球へという流れ。前半のヤマトのパートと言ってもほとんどが1分以下の短いBGMで占められているため、またもやブリッジ集といった趣だが、それらの中で(2)「ヤマト乗組員の行進」と(3)「哀しみのBG (真赤なスカーフ)」が「ヤマト」らしい音楽として印象づけている。前半からの繋ぎとして(14)(15)の「無限に広がる大宇宙 」の2つのバージョンを挟んで真打ちの後半へと。

 このアルバムの一番の聞き応えは後半にあり。再現曲となる(16)「空母の整列」にてガミラス決戦のパートの幕が開き、続く(17)「デスラー襲撃」にて華麗なインパクトを聴かせてくれている。「空母の整列」は激しかったドメルとの闘いを思い起こし、「デスラー襲撃」は文字通りヤマトに襲いかかる敵の首領、デスラーのためのテーマ。そして続く(18)「孤高のデスラー」にてデスラーの人知れぬ内面が表現され、この「デスラー襲撃」〜「孤高のデスラー」への流れは、劇場作品『さらば宇宙戦艦ヤマト』の音楽集(7)「デスラー襲撃」〜(8)「デスラー 孤独」に倣っていると思われ「ヤマト」音楽ファンにとっては気になる並びとなっている。

 そして(19)「帝都防衛戦 (「ヤマト渦中へ」バリエーション)」(20)「第二バレラス」にて決戦の様子が描写され、(21)「崩れゆく総統府 〜 希望」にて爽やかな結末を迎えた後、舞台は一転して切なさと哀しみが同居する終盤へと。(22)「虚空の邂逅」〜ラストの(30)「地球の緑の丘 (旅立ち 〜 帰還、そして明日への希望)」までは、作品上では地球が救われることへの希望と命の全うとが並行して描かれてあり、とても切ない展開となっている。そのヤマトと乗組員が1年をかけて成し遂げた旅の締くくりの表現が、悲しくも美しいメロディーで綴られている。(30)「地球の緑の丘 (旅立ち 〜 帰還、そして明日への希望)」は、監督の要望に応える形で彬良氏がアレンジしたもの。再現の枠を取払い、「ヤマト」音楽の新たな可能性を示している。二代に渡る親子共演の醍醐味の感じられる一曲。

 (1)夕日に眠るヤマト(短い)

 主題歌「宇宙戦艦ヤマト」をブラスのみで奏でた名曲の (短い)バージョン。収録タイムは、39秒。

 「サントラ Part.1」には1分26秒のフルサイズを収録。こちらの (短い)バージョンでは、歌の出だしメロディーをブラスが殊更ゆっくりと堂々たる重厚感をもって演奏している。

 この曲を聞くと、タイトル通り夕日に眠るヤマトの姿が思い浮かぶ他、大きな山場を迎えたヤマトの勇姿をも思い出す。主題歌のアレンジの中でも名曲の一つ。

 (2)ヤマト乗組員の行進

 再現曲。「ヤマトのテーマ」をマーチ風にアレンジ。勇壮な響きのブラスとリズミカルなドラムと溌剌とした音色のストリングスのハーモニーが美しくも勇ましい名曲。収録タイムは、1分25秒。

 ほぼ忠実な再現。演奏のほんの少しの差異はあれど曲自体のノリが同じなためオリジナルとほぼ同じ高揚感を得られるのが嬉しいポイント。

 ほんの少しの差異とは、出だしのブラスの音の感じとか、オリジナルではドラムが響いていたがこちらではベースの方がより響いているとか、段々と音階の上がるストリングスが最も高い音のところまで行って一気に転調するところの音の響き具合とか、そういう細かい違いはあるものの曲自体のイメージは一緒。ただ私的な好みとしては、ヤマトに乗り組むキャラクターの絵が思い浮かぶという点に於いて、音の感触に躍動感を覚えるオリジナルの方が気に入っている。

 (3)哀しみのBG(真赤なスカーフ)

 (4)太陽のサスペンス

 「ヤマトのテーマ」のサスペンス調アレンジ。得体の知れぬ不安さを表現するように低音の抑えめな太鼓の音が印象的。収録タイムは、48秒。

 「ヤマトのテーマ」はアレンジしだいで如何様にも表情が変わる。を、味わえる一曲。どのような場面にもしっくりと合う懐の深さを持ち合わせている。

 (5)ワープ

 旧作の再現BGM。長距離をあっという間に移動するワープの雰囲気を表現している曲。ワープをする際には異次元へと入り込むため、その特殊で怪しげな雰囲気をピアノとエレキギターが表現している。収録タイムは、51秒。

 旧作と比べると、ほんの少し音に強弱がついて表現力が増しているように感じられる。単調なコードを淡々と弾くピアノの音に若干の強弱が感じられ、ギターの音がほんの少しだけ柔らかくなった感じ。

 (6)ワープ(Bタイプ)

 「ワープ」の演奏からエレキギターを除いたバージョンで、ピアノとドラムのシンバルのみの演奏。収録タイムは、51秒。

 「ワープ」というと、エレキギターのうねる音が特徴的であるが、ピアノとシンバルのみでもその怪しい異空間を表現している。ただしサスペンスのテイストもあるため、こちらの方が幅広く使えそう。

 (7)さわやかに降る星

 ひらひらと舞い降りるようなピアノの響きが印象的なBGM。収録タイムが30秒にも満たない短い曲で、ブリッジ的な感じ。

 明るさを感じる音階のためタイトルの通りさわやかに降りそそぐ音色といったところ。旧作のBGMにもこういう演出的な雰囲気の曲がいくつかあり、さりげなくドラマを彩っていた。こちらもそういう趣きの曲。

 (8)ヤマト乗組員の行進(短い)

 主題歌「宇宙戦艦ヤマト」の前奏部分をアレンジした行進曲。収録タイムは、25秒。

 若者たちの溌剌とした姿が目に浮かぶような曲をなめらかに演奏している。「宇宙戦艦ヤマト BGM集 ALMANAC 1974-I」に収録の(55)曲目「未使用曲集 O-1B」と同じフレーズながら、速度が若干速くなり、音にも厚みがある点が相違点。爽やかさが増している。

 (9)絶体絶命(短い)

 (10)ヤマト大エンディング

 主題歌の歌い出し「さらば〜地球よ〜♪」のメロディーをエンディング用にアレンジした曲。収録タイムは、19秒。

 ブリッジ的なほんの短い演奏ながら主題歌のメロディーのインパクトさが活きている。TVシリーズのストーリーの締めくくりを飾るBGMとして活躍。危機を乗り越えた後の晴れやかさが感じられ、この曲を耳にすると瞬時にTVシリーズの感覚が蘇る。

 (11)大エンディング(弦)

 名曲「無限に広がる大宇宙」の最初のフレーズをエンディング風に高らかに奏でている曲。収録タイムは、17秒。

 危機を乗り越えた後のエンディングにピッタリな、爽やかかつスケールの大きい響きが印象的。やはり「ヤマト」のサウンドには、ストリングスの音色が似合っており、出だしの弦の音の駆け上がりが素晴らしい。

 (12)大エンディング(弦なし)

 (13)サスペンス風エンディング

 「オリジナルBGM集」の(30)「エンディング各種」の3番目に収録のものを再現した曲。収録タイムは、20秒。

 主題歌の出だし「さらば〜地球よ〜♪」の部分を、ストリングスが低い音階で緊張感たっぷりに演奏。ほんの短いフレーズながら震えてるような弦の音が効果的。

 (14)無限に広がる大宇宙(弦なし)

 「ヤマト」を代表する名曲中の名曲、「ア〜ア〜♪」のスキャットでお馴染み「無限に広がる大宇宙」の弦なしバージョン。収録タイムは、1分43秒。

 あまりにも有名なこの曲もバージョンの違いによって少しばかりのお色直しを味わえる仕上がりとなっている。弦の音色がないだけでリズミカルかつポップな響きとなり、コンパクトなスケールに。そのため幅広い用途を期待できる楽曲となっっている。

 (15)無限に広がる大宇宙(コーラスのみ)

 お馴染み「ア〜ア〜♪」の曲のコーラスのみ。歌っているのは、Yuccaさん。収録タイムは、1分43秒。

 「無限に広がる大宇宙」というタイトルは、真にシンプルなこの声のみの響きから生まれたのではないか…と思えるほど漆黒の宇宙にぴったりなメロディー。少々エコーのかかった女性コーラスが無限に広がる大宇宙への想像を誘う。

 世代的にはスキャットという呼び名の方がしっくり来るが、このコーラスは例え何十年後かのさらなるリメイクの際にも引き継がれるであろう名曲中の名曲。

 (16)空母の整列

 再現曲。オリジナルのメロディーを再現しているが、使用楽器に違いがあるのか聞いた時の印象が若干異なる。収録タイムは、1分59秒。

 旧作のオリジナルBGM集に収録のものと比較して気づくことは、リズムの音。旧作ではベースとドラムの音が主体となり前面に出てきているが、再現曲では若干弱いためその分ブラスの音の伸びがよく鳴っている。また、後半の特徴の切り込むように入る鋭い音にも違いがあり、受けるインパクトが若干ソフトになっている。

 (17)デスラー襲撃

 劇場作品「さらば」音楽集に収録の曲を再現。デスラーは「1」から登場しているが、曲の登場は「さらば」にて。白色彗星に身を寄せていたデスラーがヤマトに襲いかかるシーンで流れた。「2199」ではストーリーの終盤、地球に帰還途中のヤマトをデスラーが襲うシーンで流れた。収録タイムは、2分42秒。

 メインの楽器であるストリングスのメロディーがほぼ忠実な再現となっていて、出だしの低い弦の音を聞くだけで「デスラー来たー!」とワクワクする響き。違いはリズムのアレンジで、オリジナルでは陽気さを感じるリズムとなっているが、こちらの再現では控えめながらも勇ましさを感じるリズムを刻んでいる。オリジナルでもアクセントとなっていたハープの音色が再現曲でも存在感を示している。

 (18)孤高のデスラー

 新曲。ガミラスの頂点に立つデスラーの心の内を表現している曲。収録タイムは、2分10秒。

 「2199」のデスラーは旧作とは志が異なっており、死にゆく運命にある母なる星のためではなく私欲のままに戦いを繰り返していた。デスラーの愛の形はスターシャには届かず、治めるべき民をも捨てた悲しき君主の孤高さを、バイオリンが物寂しく切なく歌い上げている。

 (19)帝都防衛戦(「ヤマト渦中へ」バリエーション)

 「宇宙戦艦ヤマト」のテーマをアレンジした「ヤマト渦中へ」のバリエーション曲。シリーズ終盤のクライマックス・シーンの一つである、ガミラス星での戦闘シーンを盛り上げた。収録タイムは、1分32秒。

 さらに勢いの増す速いリズムとなっており、出だしからかっ飛ばし気味。迫力のあるブラスがメインとなってメロディーを奏で、ストリングスが控えめな演奏ながらしっかりとリズムのサポートとして鳴っている。「ダン、ダン、ダダン!」と鳴り響くリズムは、続く作品「星巡る箱舟」に登場する「蛮族襲来」にも通ずる勇ましさ。

 (20)第二バレラス

 (21)崩れゆく総統府|希望

 (22)虚空の邂逅

 (23)虚空の邂逅(短い)

 (24)翡水晶

 (25)ショッキングなスカーフ

 (26)哀しみのヤマト(オーボエのみ)

 (27)大いなる愛(導く魂)

 (28)眠れる想い

 (29)哀しみ(沖田の死)

 (30)地球の緑の丘(旅立ち|明日への希望)

 (31)R.I.P〜友よ静かに眠れ〜(Short Size)

 (32)宇宙戦艦ヤマト(TVOP Short Size)

 (33)宇宙戦艦ヤマト(TVOP Short fade-out Ver.)

▽ CD ▽
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽ DVD ▽
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽ Blu-ray ▽
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ