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《 YAMATO SOUND ALMANAC 1979-I 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 音楽集 》

 (1)ヤマト新たなる旅立ち/ささきいさお

 出だしのフィーリングフリーによる高音のコーラスが印象的な「新たなる」の主題歌。「新たなる旅立ち」というだけあって全体的に明るく、新たな決意と力のこもった希望の感じられる曲となっている。

 この歌は、好きな歌。音楽的なことは分からないが、良いメロディーだと思うし、ささきいさおさんの声はよく伸びているし、何と言っても前向きな感じが良い。力の入り具合にヤマトの”新たなる旅立ち”への思いが感じられる良い歌。

 「時間よ止まれ 平和のままで 今この夢のこの時代」と「新たな顔と 新たな決意 新たなヤマトが旅に立つ」の部分を特に気に入っている。

 (2)放浪(さすらい)のイスカンダル - 守とスターシャ -

 惑星が暴走しているのだから、このようなゆっくりとしたBGMどころではないだろう…と思うのだが、物事に慌てふためかないスターシャと守らしく、運命を受け入れた二人の静かに成り行きを見守っている少しばかりの不安感が表れている曲。

 惑星が暴走し、スターシャと守は、本心ではどう感じていたんだろうと思う。守は、宇宙戦士の訓練を受けたほどなのに、成す術もなくスターシャと娘のサーシャとじっとしているしかないのは、歯痒くはなかっただろうか。そして、地球人である守をイスカンダルに留まらせたスターシャは…。言葉として出て来ない二人の不安な心中すらも表現しているような曲。

 (3)新コスモタイガー

 『新たなる』といえば「ツンパのマーチ」なら、外せないのがこの「新コスモタイガー」。前作で大活躍したブラック・タイガーから一新し、白い機体を翻して大空と宇宙を疾駆するヤマトの新しい艦載機。

 私はこのコスモタイガーの機体が好きで、コスモタイガーが活躍するシーンではわくわくして見ているが、その時にかかるこのテーマ曲が好き。颯爽と飛行する姿が、スピード感ある滑らかな音色に乗ってかっこよく奏でられている。新コスモタイガー隊のフレッシュ感が伝わって来る。

 (4)ヤマト瞑想

 ストーリー冒頭部の第一艦橋クルーが英雄の丘に集まり、黙祷を捧げるシーンでかかった曲。この黙祷シーンではヤマトの過去を振り返っていて、激しかった戦いをダイジェストで振り返っている。

 この曲を聞くと、というか、この黙祷シーンでは、島が沈痛な面持ちでテレサのことを思い出している表情が印象的。このシーンの存在で「2」の島とテレサのことがきちんと”あったこと”としてこの作品を作っているのが分かるし、何より島のテレサへの思いは半端ではなかったというのが分かって良い。それだけに「完結編」の島の今際の際の台詞は非常に残念に思う。

 (5)ツンパのマーチ

 『新たなる〜』といえば、先ずはこの曲。逆さ言葉を逆さに読んで「パンツのマーチ」。(やはり「パンツ」と書くと子供っぽいな。「ツンパのマーチ」というネーミングで良かったんだ/笑)

 新人として乗り組んだ北野と坂本が訓練中にミスをし、そのペナルティとして古代が二人にパンツ一丁で艦内をランニングするよう命令した。『新たなる〜』は新人乗組員が多く、フレッシュ感のある明るいシーンがちらほらとあり、このパンツ一丁のランニングは、『ヤマト』には珍しいコミカルなシーンとして特に印象的。そのシーンでかかっていた曲。

 アルバムを初めて見た時「ツンパのマーチ」というタイトルに我が目を疑った。『ヤマト』にもこんな遊び心があるんだなぁ…と子供心にも感心した思い出の一曲。

 (6)デスラー 三体 - 孤独・愛・苦悩 -

 「新たなる旅立ち」は、スターシャと古代守を描いた作品であるのと同時に、スターシャを命がけで守ろうとしたデスラーの話でもある作品。かつて地球に対して牙を剥いた恐ろしい敵であったデスラーは、古代進との間に生まれた奇妙な友情を経て、愛するスターシャを守るために暗黒星団帝国の前に命を顧みずに進み出る。

 この曲は、「さらば」音楽集に収録の「デスラー 孤独」のテーマをストリングスをメインにアレンジしたもの。ガミラスの指導者たるデスラーの内なる孤独と、見返りを求めぬ孤高の愛と、人知れぬ苦悩を、ヴァイオリンの美しい弦の調べが、時に切なく時に情感豊かに奏でている。

 (7)デスラー 様々 -ギター・ソロによる -

 タイトル通りギター・ソロによる楽曲。奏でているメロディーは「デスラー 孤独」。3つのパートに分かれており、始めはスローに、次にやや強く、そして最後は少し高音の音色にて奏でられている。

 一つの楽器によるソロで聞くと、メロディーの表現がぐっと迫って来て切ないほどの感動に包まれる。特に「ヤマト」の音楽に於いてギターは、キャラクターの心情を表す楽器としてその魅力を発揮して来た。孤高の存在であるデスラーのテーマは、内なる孤独感と寂寥感とが物悲しいメロディーによって切々と奏でられている。ラストの少し高音のパートは、デスラーの秘めたる情熱が匂い立っている情感豊かな演奏。

 (8)暗黒星団帝国 -自動惑星ゴルバ -

 『新たなる』は、続く作品『永遠に』の前哨戦のような作品で、ここで登場する敵方についてはどことなくはっきりしていないところが多い。その為か敵方のテーマについてもメロディはありつつこれで決定ではありませんよという不確定さがあり、それが更に敵の未知の部分を表しているように思う。

 この「自動惑星ゴルバ」という曲も、デスラー砲を跳ね返すほどの強固な装甲を持ちながら、唯一の弱点をデスラーに突かれ、遂にはイスカンダルと共に消滅するというそんな唯一の脆さが垣間見えているような曲。何とも分かりづらい表現だが、敵ながら薄幸な要塞ゆえに、強いのか脆いのか掴みかねるという感触。

 (9)別離(わかれ) -愛(いと)しきものよ -

 「新たなる」は、地球に救いの手を差し伸べてくれたスターシァとの別れが悲しい作品。スターシァはヤマトにとってもデスラーにとっても、そして守にとって最も大切な女性で、その大切な女性を失う悲しみをこの曲は表現している。

 別れが辛いのはスターシァも同様で、守との愛の結晶、サーシャとの別れは、母となったスターシァには非常に辛い決心であったと思う。愛する人と我が子の命を守る勇気ある決断。イスカンダルに生まれた宿命と共に、愛を象徴するキャラクターであったと思う。

 5分24秒という長めの曲。愛しき者との別れを惜しむ時間であるように思う。この曲は後に歌詞が付いて「3」のエンディングテーマとなった。

 この曲は、宮川泰氏らしい曲だと思う。感情のこもり方、表現の仕方が微妙な心理をついていて切なくなる。デスラーと古代の間にある男同士の言葉にし難い心情。それは後に友情となるが、この時点では互いに死闘を繰り広げる間柄だった。そのことがよく表現されている曲だと思う。

 (10)大戦争 -ゴルバ・デスラー・ヤマト -

 「大戦争」というタイトルの割にはパーカッションの軽いタッチから始まる「新たなる〜」の戦いをフィーチャーした曲。「新たなる〜」は、自動惑星ゴルバを敵としてデスラー艦隊とヤマトが戦闘を繰り広げた作品。ヤマトとデスラーがタッグを組んだ初めての戦闘だった。

 三者による戦いを音で表した曲で、敵方であるゴルバのテーマと絡んで、ヤマトのテーマとデスラーのテーマが交互に絡み合う、まさしく音楽による「大戦争」。出だしのパーカッションの軽いタッチは、苦戦するデスラーのもとに颯爽と登場するヤマトの勇姿を伝えるヤマトのテーマのアレンジで、躍動感がある。途中の3つのテーマの絡み合いは、スピード感があり、戦いの激しさを伝えている。戦いの行方は、スターシァがイスカンダルの爆発にゴルバを巻き込み勝利を得るが、愛娘サーシャを残して亡くなったスターシァのことを思うと悲しい結末の大戦争だった。

 (11)愛する娘に(挿入歌)サーシャわが愛/島倉千代子

 作詞:阿久悠/作・編曲;宮川泰/歌:島倉千代子、フィーリングフリー

 割と評価の高い歌ですが…済みません…私的にはそれほど評価は高くはないです…。歌詞は歌詞、曲は曲と捉えられれば良いのですが、やはり歌だけに歌声もセットとなって聞こえて来るので、そうなるとどうもこの曲を素直に「ヤマト」の歌と捉えることが出来ません…。

 そう「ヤマト」らしくないと私は感じているのです。「ヤマト」の歌は、様々な歌手が歌っているけれども他の歌についてはまだ「ヤマト」の世界と結びつけて聞くことが出来るのですが、この歌に関してはどうもそれが出来ない…。これは全くもって個人的な意見なのでどうか見逃して下さい。済みません…。

 あ。でも、島倉千代子さんが歌ったということで、非常にインパクトが強く、その歌声も歌詞もきっちりと頭の中にはインプットされています。それぐらいにインパクトのある歌だと思います。

 (12)すべての終りに -ギター・ソロによる-

 演奏タイムが7分41秒にも及ぶ、ギター・ソロのみによるエンディングイメージ曲といったところ。曲の構成は、「別離」〜「サーシャわが愛」〜「ヤマト!!新たなる旅立ち」という流れ。

 作品は暗黒星団帝国と戦うという内容であったが、メインとなっているのは戦いよりもデスラーとスターシャの「思い」と、古代進と守を含めた登場人物たちの思いが繋がって結びつくような、人としての愛情ある「思い」を描いた内容であったので、「ヤマト」の作品の中でキャラクターの心情を表すことの多いギターでのソロ演奏は、まさに「ヤマト」の音楽らしい締めくくりの楽曲となっている。

 ラストの「ヤマト!!新たなる旅立ち」のギター・ソロは、ささきいさおさんの歌う主題歌とは違うしっとりとしたムードの演奏。静かな物寂しい雰囲気が戦いを終えたヤマトの哀愁を漂わせている。

 ボーナストラック(13)宇宙戦艦ヤマト(コーラス無し ver.)「ヤマト・カラオケコレクション 1」

 ボーナストラック(14)真赤なスカーフ(コーラス無し ver.)

 ボーナストラック(15)星に想うスターシャ

 ボーナストラック(16)好敵手

 ボーナストラック(17)テレサよ永遠に

 ボーナストラック(18)ヤマト!!新たなる旅立ち

 ボーナストラック(19)サーシャわが愛

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