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《 YAMATO SOUND ALMANAC 1979-II 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち BGM集 》

 (1)ヤマト瞑想〜大いなる愛と共に

 ストーリー冒頭部の第一艦橋クルーが英雄の丘に集まり、黙祷を捧げるシーンでかかった曲。この黙祷シーンではヤマトの過去を振り返っていて、激しかった戦いをダイジェストで振り返っている。

 この曲を聞くと、というか、この黙祷シーンでは、島が沈痛な面持ちでテレサのことを思い出している表情が印象的。このシーンの存在で「2」の島とテレサのことがきちんと”あったこと”としてこの作品を作っているのが分かるし、何より島のテレサへの思いは半端ではなかったというのが分かって良い。それだけに「完結編」の島の今際の際の台詞は非常に残念に思う。

 (2)若き大鷲達

 坂本茂登場のテーマ(笑)。月基地から発進したコスモタイガー隊の中に新隊員の坂本がおり、その坂本が艦橋付近をアクロバット飛行したシーンでかかった曲。新隊員らしく鼻っ端が強いところを見せた。

 「新コスモタイガー」をスローアレンジした曲で、ややスピード感はないもの、29秒という短さからまさしく坂本茂登場の為のテーマ。

 (3)侵入者

 謎の艦隊(暗黒星団帝国)が、ガミラス星に入り込みガミラシウムを採掘しているシーンをデスラーが発見したシーンで流れた曲。留守中に勝手に入り込んだ正体不明の侵入者に対する恐れや疑惑の感情が心の中で渦巻く様子を表現した曲。

 「自動惑星ゴルバ」のテーマのシンセサイザー・バージョンだが、元のテーマのきらびやかな音を一切排しているので、オリジナルにも思える曲。こういったバリエーションは、その後のシーンや作品などで再登場する機会はないのでレアな音と言える。

 (4)自動惑星ゴルバ

 『新たなる』は、続く作品『永遠に』の前哨戦のような作品で、ここで登場する敵方についてはどことなくはっきりしていないところが多い。その為か敵方のテーマについてもメロディはありつつこれで決定ではありませんよという不確定さがあり、それが更に敵の未知の部分を表しているように思う。

 この「自動惑星ゴルバ」という曲も、デスラー砲を跳ね返すほどの強固な装甲を持ちながら、唯一の弱点をデスラーに突かれ、遂にはイスカンダルと共に消滅するというそんな唯一の脆さが垣間見えているような曲。何とも分かりづらい表現だが、敵ながら薄幸な要塞ゆえに、強いのか脆いのか掴みかねるという感触。

 (5) 暗黒星団帝国

 ピアノの音がメインとなっている「自動惑星ゴルバ」の別アレンジバージョン。静かなピアノの一音一音が不気味さを表していて、この時点では正体不明だった暗黒星団帝国の底知れぬ恐怖感を感じることが出来る。映画「永遠に」の「暗黒星団帝国」のテーマとは別。

 1分4秒という短い曲なので、敵のテーマというよりも1シーンの為のBGMといった感じ。しかし、ピアノの音色が特徴的で、印象に残る曲として仕上がっている。

 (6)新コスモタイガー

 『新たなる』といえば「ツンパのマーチ」なら、外せないのがこの「新コスモタイガー」。前作で大活躍したブラック・タイガーから一新し、白い機体を翻して大空と宇宙を疾駆するヤマトの新しい艦載機。

 私はこのコスモタイガーの機体が好きで、コスモタイガーが活躍するシーンではわくわくして見ているが、その時にかかるこのテーマ曲が好き。颯爽と飛行する姿が、スピード感ある滑らかな音色に乗ってかっこよく奏でられている。新コスモタイガー隊のフレッシュ感が伝わって来る。

 (7)ツンパのマーチ

 『新たなる〜』といえば、先ずはこの曲。逆さ言葉を逆さに読んで「パンツのマーチ」。(やはり「パンツ」と書くと子供っぽいな。「ツンパのマーチ」というネーミングで良かったんだ/笑)

 新人として乗り組んだ北野と坂本が訓練中にミスをし、そのペナルティとして古代が二人にパンツ一丁で艦内をランニングするよう命令した。『新たなる〜』は新人乗組員が多く、フレッシュ感のある明るいシーンがちらほらとあり、このパンツ一丁のランニングは、『ヤマト』には珍しいコミカルなシーンとして特に印象的。そのシーンでかかっていた曲。

 アルバムを初めて見た時「ツンパのマーチ」というタイトルに我が目を疑った。『ヤマト』にもこんな遊び心があるんだなぁ…と子供心にも感心した思い出の一曲。

 (8)試練

 「ヤマト瞑想〜大いなる愛と供に」のシンセサイザーなしバージョン。単独で聞くと、この曲はこの曲で完成しているので、シンセサイザーの有無については気にならなかったが、意識して聞くと確かにシンセサイザーなしバージョン。

 イスカンダル星が重力星雲に向かうシーンからデスラー艦隊がイスカンダルの大気圏に突入するシーンまで流れた曲なのだが、実はあまり印象にない。曲だけを聞いていると聞いたことのある曲なのだが、当てはまるシーンがパシッと思い浮かばない。それだけ場に溶け込んでいるさり気ない配慮の曲となっている。

 (9)プレアデス猛攻 (TYPE A)

 「自動惑星ゴルバ」の激しい部分のみを繰り返し演奏しているアレンジ曲。演奏タイムは、4分23秒。

 「自動惑星ゴルバ」は、決まったメロディーを速度と音階を変えながら展開しているドラマチックな曲であるため、激しい部分のみを繰り返し演奏してるこの曲に於いてもごく自然な成り行きでループしている。

 ゆっくりなメロディーでは威圧感が伝わって来るが、この曲のように激しい部分だけを繰り返していると攻撃の激しさといったものが伝わってくる。

 (10)プレアデス猛攻 (TYPE B)

 「プレアデス猛攻(Type A)」と同じ楽曲ながらピアノの演奏が異なる(Type B)バージョン。演奏タイムは同じく4分23秒。

 どう異なるのかというと、分かりやすいところでピアノの高音部分。(Type A)は、高い音を強調しており、(Type B)は、やや低い音で奏でられている。そのため同じテーマでも若干の表情の差が表れており、高音の強い(Type A)では感情の昂りが感じられ、やや低めの(Type B)では力強さが感じられる。こういう音楽表現の機微こそが「ヤマト音楽」のこだわり。作曲者、演奏者の表現力が伝わって来る。

 (11)イスカンダルの危機

 暗黒星団帝国の旗艦・プレアデスに向けて波動砲を発射しようとするヤマトだが、プレアデスは常にイスカンダルをバックにするので撃てない…というシーンで流れた曲。1分12秒という短い曲。

 波動砲を撃てそうで撃てないという焦れったさがシーンの緊張感を盛り上げており、低く流れるこの曲も心理面を象徴していて思わず固唾を飲んでしまう。こういったシーンにはいつもハラハラさせられる。

 (12)再会

 「放浪のイスカンダル」の別アレンジ。暗黒星団帝国の旗艦・プレアデスを波動砲で沈めた後、ヤマトとイスカンダルが通信するシーンで流れた。

 このような有事がなくては再会出来ない憂いを含んでいる曲。「1」の時とは違い、古代進の大人びた口調と、スターシャと守の顔に束の間表れた安堵の表情が印象的だった。だが二人はやはりヤマトの説得にも応じない…。

 (13)ゴルバのテーマ (ピアノ)

 ピアノバージョンによる「ゴルバのテーマ」。導入部には通常の「ゴルバのテーマ」が流れ、その後ピアノが静かに印象的にテーマを奏でている。

 このピアノバージョンを聞くと、ゴルバを指揮するメルダースと指示を下すグレート・エンペラーを思い出す。ゴルバを動かす人間側のテーマともいえる曲。

 (14)ゴルバのテーマ (ストリングス)

 ストリングスによる重々しい響きの「ゴルバのテーマ」。ひたすら低い音色で奏でられ、ゴルバの脅威に対する悲壮感をも感じる曲となっている。

 機雷を打ち上げマザータウンの海に着水したデスラー艦隊に機雷を破壊しながら迫る敵戦闘艦隊と、ゴルバがイスカンダルへの砲撃を開始するシーンで流れたテーマ。

 (15)守とスターシャ

 守とスターシャの切なく悲しい別れを演出している曲。イスカンダルを脱出することを決め、脱出準備をし、脱出しようという時にスターシャがサーシャを守に預けて去って行くシーンで流れた。ゆっくりと静かに奏でられるピアノの音が悲しさを誘う。

 このシーンのスターシャについては聖母としか言い様がないというか、とても真似の出来ない尊さがある。守が何故スターシャのしようとすることに気づかなかったのか今でも不思議なのだが、全てを一人で背負ったスターシャは眩し過ぎるくらいのオーラがある。究極の母の姿を見た思い。

 (16) 別離 (ギターとオーケストラ)

 守とスターシャの別れを表現した「別離」のギターとオーケストラによるバージョン。メロディーが美しくも悲しみに満ちているので、短い演奏タイムでも切なさが込み上げてくる。

 曲の出だしを悲しげにギターが奏で、中盤からオーケストラの演奏となる。さながらギターが守の心情を物語っているよう。

 (17)別離 (ストリングス TYPE A)

 「別離」のバリエーションの一つ。イスカンダル星の爆発シーンで流れ、悲痛の叫びを上げるデスラーと静粛に敬礼の姿勢で見送るヤマトの第一艦橋のクルーらの対比を演出している。

 ストリングスの低めの音色が物悲しさを伝えており、合間に入る高い弦の音とトランペットの音が悲痛さを募らせている。

 (18)別離 (ピアノとオーケストラ)

 ピアノによる出だしの音色が切ないピアノとオーケストラ・バージョン。

 儚く優しいピアノの旋律が、宇宙の平和を守る為に散ったスターシャの命を美しく悲しく奏でている。

 (19)別離 (ストリングス TYPE B)

 高音のストリングスが悲劇性を盛り上げている「別離」のバリエーション。収録タイムは、1分13秒。

 「Type A」では、低音の響きが深い悲しみを伝えていたが、こちらは震えるような高い弦の音がキャラクターの心情と悲劇を表現している。

 (20)ゴルバのコード『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち ドラマ編』使用BGM

 ドラマ編のみで使用されたコードで、14秒という短い演奏タイム。解説書によると、使用されたのは機雷群を突破され敵艦隊より攻撃を受けるデスラー艦隊のシーン。

 14秒というタイムなので、特徴をどう書いて良いのか困ってしまうが、ストリングスの演奏が不安を表している。

 (21)テレサ・出逢い『宇宙戦艦ヤマト 2 総集編』使用BGM

 テレビスペシャル『新たなる旅立ち』の為に録音されたものの本編では使用されず、その後に制作された『2総集編』にて使用された曲の一つ。そのため、楽曲の雰囲気が『2』ではなく『新たなる〜』より。なお使用されたシーンは、テレザート星内部でテレサと古代たちが出会うところ。

 出だしのハープの優美な響きから一転してミステリアスな雰囲気になる楽曲で、元は『新たなる〜』でのイスカンダルのテーマとして作られた曲とのこと。未知なる世界が感じられる曲。収録タイムは、1分57秒。

 (22)決断の時『宇宙戦艦ヤマト 2 総集編』使用BGM

 アンドロメダが敗れ、地球に住む人びとがパニックになるシーンで流れたBGM。「新たなる旅立ち」のために作られた曲で本編では未使用。後に作られた「2 総集編」にて使用されたとのこと。収録タイムは、1分28秒。

 この曲は「新たなる旅立ち 音楽集」(4)曲目に収録の「ヤマト瞑想」の冒頭部分の原曲とのことで、聞き比べてみるとなるほどそっくり。このことからも「新たなる〜」のために作られた曲だと明らかであるが、「2 総集編」で使用されても違和感がないのは曲のベースが「ヤマトのテーマ」となっているため。シリーズ全体の骨格となるメインテーマの応用がここでも効果を発揮している。

 (23)別離 (Alternate Version)『ヤマトよ永遠に』使用BGM

 劇場作品「ヤマトよ永遠に」で敵の母星に一人残ったサーシャがヤマトを見送るシーンで流れた曲。劇中使用と同じモノラルバージョンを収録。収録タイムは、3分59秒。

 「新たなる旅立ち 音楽集」に収録の「別離 -愛しきものよ-」と同じ楽曲だが、別テイクによる演奏。バイオリンが情感のこもったメロディーを切なく奏で上げている。

 (24)新たなる旅立ち (インストゥルメンタル)『宇宙戦艦ヤマト III』使用BGM

 『新たなる〜』の主題歌のインストゥルメンタル。『新たなる〜』の為に作られた曲ではあるが、使用されず『3』第4話「あの火星を撃て!」で初公開された…と解説書にある。

 その使用されたシーンは、ベテラン乗組員ではあるけれども『3』で初お目見えとなった平田が射撃訓練後の古代の為にレモンティーを入れるシーン。このシーンは、平田が新乗組員の土門にヤマトの強さを語るシーンであり、激しい訓練後の安らぎでもあった。

 ささきいさおさんの歌う主題歌は、新たなる旅立ちの希望と力強さが感じられたが、インストゥルメンタルは、力加減がほどよく抜けた優しさの感じられる仕上がり。

 (25)果てしなき航海『宇宙戦艦ヤマトIII』使用BGM

 「ヤマトのテーマ」のアレンジ曲。リズム主体の前半部と、ブラス主体のサスペンス調の後半部からなる2部構成。収録タイムは、1分35秒。

 これぞ職人技と感じる曲で、シーンに合わせて演奏箇所を選べるような懐の広さが感じられるアレンジ。長くも使えるし、短くも使えるこういった応用範囲の広さは流石「ヤマトのテーマ」といったところ。ゆっくりめに奏でられるメロディーがドラマ性を演出しておりブラスがいい味わいを帯びている。

 (26)ツンパのマーチ (テンポアップ Version)『宇宙戦艦ヤマトIII』使用BGM

 (7)「ツンパのマーチ」のテンポの速いバージョン。『III」第11話「ヤマト危し!魔の白鳥座星域」にてアナライザーが機関部の故障を分析するシーンで流れた。収録タイムは、48秒。

 回転数を変えて速くしたようなテンポとなっていて、速くなったことでコミカルさが増している。とはいえ、各パートの演奏はしっかりと響いている。

 (27)静かなるデスラー『宇宙戦艦ヤマトIII』使用BGM

 「デスラー 孤独」のアレンジ。

 低音のストリングスを中心としたゆっくりとしたアレンジで、デスラーの内なる表情が静かに表現されている。

 (28)果てしなき航海 (後半部のみ)『宇宙戦艦ヤマトIII』使用BGM

 (25)「果てしなき航海」の後半部を別演奏したトラックで、『III』では度々使用されている曲。シーンの印象付けに活躍。収録タイムは、34秒。

 緊張感のあるストリングスの演奏からブラスへと移行し、高らかな響きで締くくりという流れ。短いフレーズの中にも「ヤマトのテーマ」が奏でられていることにより汎用性のあるBGMとなっている。

 (29)神秘的なヤマト (シンセ無し Version)『宇宙戦艦ヤマト(ステレオ版)』使用BGM

 「ヤマト」のテーマをゆったりと奏でているバージョン。 一方の(シンセあり Version)は、オリジナルBGM集の(7)曲目に収録されている。収録タイムは、2分8秒。

 「宇宙戦艦ヤマト(ステレオ版)」とは、「1」の音声をステレオで再ダビングした作品のこと。音楽が一部差し替えられ、この曲は銀河系に戻って来たヤマトに地球からの通信が届くシーンで流れたもの。

 物憂い雰囲気の悲しげな演奏が印象的な曲で、 (シンセあり Version)と比べると、こちらの方がよりドラマチックに響いており「ヤマト」らしいBGMとなっている。
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