Home >> YAMATO SOUND ALMANAC インデックス > ヤマトよ永遠に BGM集

《 YAMATO SOUND ALMANAC 1980-IV ヤマトよ永遠に BGM集 》

 (1)悪い予感

 作品冒頭で飛来する重核子爆弾が太陽系内の惑星を襲うシーンからメインタイトルの直前まで流れた曲。「暗黒星団帝国」のアレンジ。収録タイムは、1分3秒。

 宇宙の片隅から現れ不穏な動きを見せる謎の物体の妖しさを表現している。徐々に大きくなる高音の弦の音がドラマの始まりを感じさせ、続く管楽器の音がムードを盛り上げている。

 (2)不吉な予感

 古代が有人パトロール艇で巡回中、火星からの通信が突然途絶えたシーンのBGM。収録タイムは、44秒。

 事の成り行きを心配気に見つめているような静かな緊張感が漂っているサウンド。抑え気味のストリングスの音色が不安さを掻き立てている。

 (3)巨大な重核子爆弾

 地球からの攻撃をものともせずに姿を現した重核子爆弾が都市上空に静止するシーンで流れたブリッジ的なBGM。収録タイムは、26秒。

 作品のイントロダクションとなる「悪い予感」3連発のオチとなる曲。地球人類の不安を煽り立てて遂に姿を現した巨大な建造物のような爆弾の威容さを表現している。

 (4)動き始めた重核子爆弾

 「暗黒星団帝国」のモチーフを用いたテーマ。地球上空に静止していた重核子爆弾が動きだし地表に降り立ったところを防衛軍が爆弾を取り囲むシーンで流れた。収録タイムは、3分30秒。

 ベースの奏でる低音のリズムが重核子爆弾の重厚感と圧迫感を表現している。ブラスが重々しいメロディーを奏で、ストリングスが緊迫感を高めている。

 (5)降下兵の奇襲

 夜空に現れる無数の光点の出現から徐々にそれが敵の降下兵であることが分かるまでのシーンで流れたBGM。収録タイムは、1分4秒。

 楽曲は「音楽集 Part.2」に収録の「地球攻防戦」の冒頭部分と同じであるが、こちらは演奏が異なるBGM用のテイク。聞き比べると演奏のタイミングがほんの僅かだけ早い感じ。

 出だしの長い高音から少しずつ低音の音が増していって不安を表現しているサスペンス調の曲。この時点では明らかになっていない敵の不気味さが漂っている。

 (6)暗黒星団帝国

 「音楽集 Part.1」に収録の「暗黒星団帝国」のバージョン違い。「音楽集」に収録のものはストリングスとブラスの音がメインに鳴っているが、こちらに収録のものは加工したスキャットとシンセサイザーの音が強めに出ているバージョン。収録タイムは、「音楽集」のものとほぼ同じ4分15秒。

 1980年に劇場公開された「永遠に」は、80年代を代表するコンピュータサウンドが積極的に取り入れられており、神秘的かつ未来的な音楽作りを試みているのが特徴。この曲では冒頭からキラキラとした音が鳴っており、ブラスとストリングスの音の周りを取り囲むようにシンセサイザーの音が響いている。

 (7)壊滅する無人艦隊

 「暗黒星団帝国」のテーマのバリエーション曲。島の勤務する無人艦隊コントロールセンターが破壊され、衛星軌道上にある無人艦隊が次々と破壊していくシーンのBGM。収録タイムは、2分22秒。

 物寂しいピアノの音色のメロディーに始まり、続くストリングスが同じく寂しげにメロディーを奏で、中間部のハープの音を挟んで後半部ではパーカッションの太鼓の音が勇ましさを加えている。為す術もなく壊滅してゆく無人艦隊の無残な姿が痛々しい。

 (8)脱出

 大統領非常脱出用の高速連絡艇のある場所へみんなが走って向かうシーンから、天井のドームを開けたユキが連絡艇に乗るために急いで走るシーンまで流れた曲。収録タイムは、1分30秒。

 じりじりと敵兵が迫るサスペンスを表現しているBGMで、延々と続く低いリズムの音が追われる者の鼓動を表しているかのよう。このシーンはユキが一人でコントロール室に向かうことで、より緊張感が高まり愛し合う者同士の悲劇を予感させている。

 (9)悲恋

 タラップを必死に駆け上がるユキの肩を敵の放った銃弾が貫くシーンから、銃撃戦で傷ついた古代守が高速連絡艇を発見し気を失うシーンまでのBGM。収録タイムは、1分48秒。

 「ヤマト」の愛の象徴である古代とユキが離れ離れになる当シーンは、まさに「悲恋」。反射的に飛び降りようとする古代とそれをすかさず止める相原の姿が切なく、見上げるユキの泣き顔が実に悲痛。衝撃的なシーンを盛り上げるバイオリンの演奏が胸に迫る。

 「音楽集 Part.2」に収録のものと同一楽曲ながら、こちらは演奏の異なるバージョンを収録。特に出だしのバイオリンのドラマチックな響きが印象的。

 (10)ヤマト再び

 小惑星イカルスに着いた古代らがエレベーターで上に向かうシーンで流れたBGM。収録タイムは、1分31秒。

 お馴染みのストリングスとブラスの編成による演奏の中、一際異彩を放っているのがエレキベースの音色。スラップベースと呼ばれる2本の指による奏法によって奏でられている。中盤の走る足音のようなリズミカルな音が特徴的。

 (11)魂の継承

 ストリングスとブラスが奏でる「ヤマトのテーマ」のアレンジ。加藤三郎の弟の四郎が紹介されるシーンで流れた曲。収録タイムは40秒。

 ストリングスの滑らかなハーモニーの中、くっきりとしたブラスの音が勇ましさを表現している。ブリッジ的な曲ではあるが、アレンジと演奏によりドラマ性を感じる曲となっている。

 (12)古代との出逢い

 サーシャ(澪)の初登場シーンと展望室で古代とサーシャが会話するシーンで流れた曲。「サーシャのテーマ」のバリエーション。収録タイムは、2分26秒。

 フルートの出だしから始まり、ストリングスとの掛け合いが美しい演奏。憂いのあるメロディーがサーシャの少女らしさを演出している。

 (13)ユキとの出逢い

 アルフォンの館で目を覚ましたユキに向かって「まだ動いてはいけない」の台詞から「君が夢の中で呼び続けた男の名だね」の台詞までのBGM。収録タイムは、2分14秒。

 「アルフォンのテーマ」を、バイオリンとハープが前半はゆっくりと相手を見るかのように、後半は急速に相手に惹かれるかのように情感豊かに奏でている。

 (14)ヤマトの反撃

 (15)愛し合う二人

 (16)暗黒星雲

 (17)二重銀河

 (18)二百年後の地球

 (19)遺跡群

 (20)サーダ

 (21)ミオの悲しみ

 (22)信じ合う二人

 (23)アルフォン少尉

 (24)巨大戦艦グロデーズ

 (25)パルチザン

 (26)アルフォンの死

 (27) 無限ベータ砲の驚異

 (28)母星(デザリアム)の崩壊

 (29)デザリアム攻防戦

 (30)ヤマト大決戦

 (31)水晶都市

 (32)サーシャ(澪)〜わかれ

 (33)新宇宙

 (34)新銀河誕生

 作品終盤を飾った曲。二重銀河が崩壊し新宇宙が形成され新銀河が誕生したシーンのBGM。この曲をバックに爽やかな笑顔のサーシャがスターシャのもとへと帰っていくシーンが綺麗。達成感と希望が込められている明るい雰囲気の壮大な曲。収録タイムは、2分54秒。

 この曲は同一タイトルで「音楽集」「オリジナルBGM集」「ETERNAL EDITION File No.6」「YAMATO SOUND ALMANAC 1980-IV」の4つのアルバムに収録されているが、2つのバージョンが存在。曲の冒頭に「新宇宙」のスキャットを入れたものと入っていないものがあり、スキャットが入っているものは「音楽集」と「E.E.File No.6」に。入っていないものは「オリジナルBGM集」と「ALMANAC 1980-IV」に収録。

 曲のドラマの完成度としては、スキャットが入っているものの方が宇宙の壮大さと優しさが感じられて好き。しかし、入っていない方も冒頭からコーラスの力強さが新銀河誕生のインパクトさを表現していてかなり好み。どちらのバージョンもテーマの良さが光っている名曲。

 (35)『宇宙戦艦ヤマトV』使用BGM:メインタイトル

 劇場作品『ヤマトよ永遠に』のメインタイトル用に作られた短いブリッジ曲。本編では未使用。『III』第12話のバース星でのシーンで使用された。「さらば〜地球よ〜♪」のメロディーをハープとブラスで奏でている。収録タイムは、15秒。

 ハープとブラスという組み合わせは、実に『永遠に』らしい響きであるもののメインタイトルとして使用するには相性が難しかったのかと。『永遠に』のメインタイトルは、太陽系外から飛来した重核子爆弾が木星を通過する際、画面全体が赤く染まって絵が静止した状態のところに左から右にタイトルが表示されるというもの。不吉な予兆を感じさせるシーンであるため、用意したブリッジではマッチしなかったのではと推測される次第。

 (36)『宇宙戦艦ヤマトV』使用BGM:パルチザン(Slow Version)

 トラックNO.(25)「パルチザン」のスロー・バージョン。『III』第12・13話でボラー連邦の流刑地の囚人たちがヤマトを占拠するシーンで流れた。収録タイムは、1分52秒。

 決まったフレーズを繰り返し演奏する単調な曲ながら、ストリングスのハーモニーと管楽器のリズムとが絶妙な掛け合いとなって響いている。不思議なもので、このスロー・バージョンの後にトラックNO.(25)「パルチザン」を聞くと早回しのように感じるし、逆の順で聞くとレコードの回転数を間違えたように遅くも聞こえる。しかし速さが変わっても曲のイメージは同じのまま。

 (37)『宇宙戦艦ヤマトV』使用BGM:ヤマト飛翔

 「未知なる空間を進むヤマト」のもう一つのバージョンといった曲。ベースとなっている「未知なる〜」の演奏にタンバリンの速いリズムが追加となっており、併せてパーカッションの音も前面に出ているためにリズムを強調した楽曲となっている。また、テーマの展開もよりドラマチックかつダイナミックになっており、殊にラストの締めくくりが印象的。収録タイムは、2分28秒。

 『永遠に』のために作られた楽曲ながら本編では未使用。使用されたのは『III』と『完結編』にて。「未知なる〜」はストリングスとブラスの掛け合いが美しいタイトル通り疾走感のある楽曲だが、こちらの「ヤマト 飛翔」は、リズムの強さとダイナミックさが加味されているため戦闘のテーマとしての趣きがある。そのためか『2199』のBGMである「ヤマト渦中へ」(通称”ブンチャカ・ヤマト”)と印象が似ている。

 「未知なる〜」が大好きな私には、こういった蔵出し曲は大歓迎。特にテーマの展開のバリエーションが新鮮だった。こういった似て非なる演奏があればどんどん出して欲しい。
▽CD▽
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DVD▽
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ