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《 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-I 宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 PART1 》

 (1)水の星アクエリアス

 ヤマトの前に忽然と姿を現した水の惑星・アクエリアスの美しさを表現したテーマ。「ヤマト」特有の伸びのあるスキャットが綺麗なメロディーを響かせている。作曲は、宮川泰氏。

 アクエリアスに関する曲はどれも美しいメロディーを奏でていて、中でもこの曲はその中心を担うメインとなるテーマ。「ファイナルへ向けての序曲」に収録されている「水の惑星アクエリアスとクイーン・オブ・アクエリアス」で奏でられたテーマに、より鮮明なテーマがプラスとなりメインテーマとなった。この曲のどこまでも澄み切った美しいメロディーは、「完結編」の中でも一際美しさを放っている。

 (2)アクエリアス45億年

 映画のラスト、ヤマトと古代とユキを迎え入れるクイーン・オブ・アクエリアスの映像と共に流れた曲。作・編曲は、羽田健太郎氏。

 この曲には、長い物語を終えた後の寂寥感と努めを果たし終えた軽い晴れやかさが入り混じった、たゆたうような優しい思いがこもっている。緩やかで長大な楕円軌道を描くアクエリアスにヤマトは全てを抱かれ、永遠の眠りへと就いた。それは、全てを終えた隠し切れない寂しさと軽い開放感であり、解き放すという癒しである。この曲は、「宇宙戦艦ヤマト」のシリーズ全体の終焉の曲。優しいスキャットと男性コーラスのハーモニーが心に染みて美しい。

 (3)ヤマト悲愴なる出撃

 ディンギルの恐ろしい武器ハイパー放射ミサイルの防御策もないまま出撃を余儀なくなれたヤマトの悲愴なる出撃を表した曲。作曲は宮川泰氏、編曲は羽田健太郎氏。

 プロデューサーの書いている解説には、第二次大戦末期に帰れる望みのないまま出撃した戦艦大和とイメージをだぶらせていると書いてある通り、この曲には重く沈んだ空気が流れている。目前にヤマトでは打ち破ることが出来ないのではないかと感じる巨大な敵が立ちはだかっており、それでも地球の為に出撃せねばならないヤマトと乗組員の思いが重く奏でられている。その中でも始めと終わりの「ヤマト」のテーマに特別な重量感を感じる。

 (4)ルガールJRの戦争

 解説書によると「こういう音楽になると、宮川泰氏の独壇場である」という宮川先生らしさの詰まった曲。ルガールJRとは、ディンギル星のルガール総統の息子で、冥王星海戦でヤマトと地球艦隊と戦った指揮官。ハイパー放射ミサイルを駆使し、勝利の寸前まで行ったが、ヤマトの撃つ波動カートリッジ弾を受け殲滅した。

 総統の息子というだけあってやはり若く、音楽も若々しさに満ちている。若者らしい勢いと多感さが表現されており、ディンギル側の音楽の割に浮いた感じがある。だがそのスピード感のある弦楽器とギターの絡みがルガールJRの人となりをも表している。

 (5)ユキ

 森雪のテーマ…と書きたいところだが、「音楽集3」に「ユキのテーマ」というタイトルの曲があるので、この曲は、これまでヤマトの紅一点として活躍し続けてきた森雪の人となりを表現している曲…という説明が適当だろうか。作・編曲は、宮川泰氏。

 雪は、古代進と恋人同士になってからはお茶目なところなどが表面に現れなくなったが、「1」では、若い娘らしい明るさが乗組員の心を救っていた。そんな雪のかわいらしい性格や女性らしい美しさをピアノとバイオリンとギターがしっとりと奏でている。

 (6)ウルクの歴史

 ウルクとは、水没したディンギル星から脱出した都市衛星のこと。ディンギル星人は、かつて地球から移住した民族の末裔で、祖先が地球から移民せざるを得なくなったアクエリアスを利用して、地球人を抹殺しようと企むディンギル帝国の都市衛星。中には神殿があり、長い歴史と文明を誇っている。

 重厚感のある曲で、低音の男性コーラスが美しく、ピアノコンチェルトと相俟って重みのある盛り上がりのある曲となっている。低く静かな出だしが、ウルクの底にある凄みを表現していて美しい響き。作曲は、羽田健太郎氏。

 (7)冥王星海戦

 「完結編」前半の重要な戦い、ディンギル帝国の地球攻撃艦隊との戦いを表した曲。作曲は、宮川泰氏。

 ヤマトの戦いのテーマの中でこれほど奥行きのある楽曲はないかも知れない。ヤマトの視点側だけではなく、敵側が優位となって攻め込んで来ている地球側の劣勢さも表現されているので、混沌とした戦いの空気を感じることが出来る。冥王星海戦は、ハイパー放射ミサイルの防御策もないまま戦った不利な状況での戦闘。共に戦った地球残存艦の決死の行動に涙。

 (8)ディンギル星

 ディンギル星の曲は、先のアルバム「ファイナルへ向けての序曲」に、宮川晶(現・彬良)氏が作った「大ディンギル星」があるが、この音楽集では、羽田健太郎氏が作・編曲を手がけた曲が入っている。

 この曲は、予想を超えた美しいメロディーの曲。ハープ、トランペット、ピアノの旋律が絶妙なバランスで絡み合い、ディンギル星の独自の文化を音楽面で表現している。解説書によると、ディンギル星は、独特の「陰」の文化を発達させてきた星とある。皮膚の色を除いては、体の組成が地球人と同じディンギル星の独特の文化の歩みが感じられる。

 (9)FIGHT!コスモタイガー

 冥王星海戦で大活躍したコスモタイガー隊のテーマ。カラー・デザインがグレー系からグリーンに白と黒のストライプへと変更となり、加藤四郎をリーダーとして鮮やかな飛行を見せた。作・編曲は、宮川泰氏。

 ツインドラムにツインギターというロックバンドのような編成の演奏で、「ヤマト」にしてはハードな演奏となっている。間にサックスやブラスのアドリブが挟み込まれていて、さながらジャズの掛け合いのような展開にもなっている。軽快な16ビートに乗ったアドリブ満載のこの曲は、まさに宇宙を自由に駆け抜けるコスモタイガーの為のもの。「完結編」の曲にしては遊び心のある曲。

 (10)神秘の星アクエリアス

 水の惑星アクエリアスの美しい景色を描写した曲。青く美しい水と綺麗な花、古代文明の遺跡と穏やかに流れる時をゆったりと美しく音で表現していて、心までゆったりとした気分になる。作曲は、宮川泰氏。

 アクエリアスという星は本当に綺麗な星で、映画でヤマトがこの星に降り立った時には、その美しい景色に心が洗われた。本編中で最も美しいシーン。この曲の後は「水の惑星アクエリアスとクイーン・オブ・アクエリアス」の曲へと続き、心行くまで星の美しさを見せてくれる。

 ボーナストラック(11)新コスモゼロ

 初めて作られたコスモゼロのテーマ。コスモゼロは、古代進の愛機で、「1」からずっと古代と共に活躍してきた。「完結編」では、古代と一緒に森雪も乗り込み、敵本隊を発見する大活躍を見せた。作曲は、宮川泰氏。編曲は、羽田健太郎氏。

 「音楽集2」に「二人のコスモゼロ」が収録されているが、そちらは「二人の」と付いているだけあって甘さを含んだムードが漂う曲だった。一方、こちらのテーマは、羽田健太郎氏が編曲を手がけたことによって曲がオーケストレーションされ、他の楽曲とのバランスが計られている。宮川泰氏のメロディがあってこそのテーマ。

 ボーナストラック(12)ルガール総統の戦争

 「ルガール総統の斗い」と同じテーマをメインの楽器を変えて演奏している曲。作曲は、宮川泰氏。

 「ルガール総統の斗い」は、スパニッシュな雰囲気を前面に出したピアノとガットギターがメインであったが、こちらはブラスとストリングスがメイン。その為か交響楽曲な仕上がりとなっている。好みは人それぞれだが、私はこちらの方が締めがきちっとしていて好み。

 ボーナストラック(13)古代君よかった

 「ユキのテーマ」のアレンジ。安らぎと愛に満ちた優しいメロディーをギター、ヴァイオリン、ピアノの順で奏でている。作曲は、宮川泰氏。

 ディンギルのハイパー放射ミサイルの攻撃を受け、宇宙放射線を浴びた古代進が、地球の連邦中央病院で手術を受け、目が覚めた時のユキの心情を表現している。愛する人の意識が戻り、再び瞼が開いた時の心からホっとした心情が優しく奏でられている。

 …という訳でこういうタイトルを付けたようなのだが、とはいえ他にタイトルの付けようはなかったのだろうか…。
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