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《 YAMATO SOUND ALMANAC 1977-I 交響組曲 宇宙戦艦ヤマト 》

 (1)序曲

 大変素晴らしい出だし。発売当時はLPだったので、レコードに針を落とした瞬間に流れて来る音色に一瞬にしてヤマトの世界に精神が飛ぶ。これほど素晴らしくヤマトを表現している音はないだろうというほどの”ヤマトの音”でこの組曲は始まる。そして、続く「無限に広がる大宇宙」のスキャットでごく自然にヤマトのストーリーの核へ誘われ、続くヤマトのテーマで完全に心はヤマトの宇宙へと旅立って行く──。

 これほど感動的な出だしのアルバムは他に類はないだろう。それほどにこのアルバムの完成度は高く、素晴らしい構成となっている。音楽で感動することの素晴らしさをこのアルバムは身を持って語っている。そしてこの「序曲」は、見事にその導入を果たしている。

 (2)誕生

 「交響組曲」は素晴らしいアルバムで、14万8千光年を旅するヤマトの世界を見事に音楽で綴っている。その中でヤマトの勇姿を奏でているのがこの曲。重く静かな出だしから徐々に高まり、中盤でヤマトのテーマがかかり、後半には満を持してメインテーマが。

 海の底に沈んだままのヤマトが再び命を得て宇宙へと颯爽と飛び立つ姿が、三部構成で上手く気分が盛り上がるように奏でられている。この曲を聞くと、いつもやる気が沸いてくるのと同時に、ヤマトの曲は素晴らしいとヤマトの音楽に出会えて良かったと思う。

 (3)サーシャ

 スターシャの妹、サーシャの曲。地球を救う使者としてイスカンダルからやって来たのだが、サーシャの乗っていた宇宙船は火星に不時着。古代と島が助けに行った時には既に事切れていて、メッセージの入っていたカプセルのみ地球にもたらされた。亡くなった姿で初登場した薄幸の美女キャラクター。

 1分43秒という短いタイムの曲だが、サーシャの存在をよく表している。古代と島に発見された時にはまだ正体が分かっておらず、そのミステリアスな美女という感じがよく出ているし、幸薄い儚い美女といった華奢な感じもよく表現されている。このサーシャが来てくれたおかげでヤマトはイスカンダルへ行くことが出来た。スターシャと共に感謝すべき人物の曲。

 (4)試練

 まさしくヤマトの「試練」を音で表した曲。未知なるものに出会った時の不安や、不利な状況に追い込まれた時の心境が手に取るように伝わる曲。

 この曲を聞くと、ヤマトの数々の試練のシーンが思い浮かぶ。殊に「1」は、初めての航海による試練が絶え間なく、そこを突いて来るガミラスの戦法は敵ながら天晴と言う他はなかった。しかし、ヤマトはこれらの試練をいつも乗り越え、その度に強くなった。試練は、ヤマトと乗組員の心を鍛え、絆を強くしたかけがえのないもの。

 (5)出発 (たびだち)

 「出発」というよりも試練を乗り越えた後の清々しいシーンを思い浮かぶ曲でありますが、しかし、地球人類の期待を背負って飛び立つヤマトの明日への希望が沸々と感じられる曲であります。

 この曲はまさにヤマトが地球から飛び立つシーンを演じていて、赤茶けた地球の表面から浮かび上がり、宇宙に向けて重力圏を飛び、そして宇宙へと突入し、地球を背に航行するヤマトという映像がまさしく目に浮かぶ構成となっています。ヤマトに待ち受けているものは何か。期待と不安が入り交じった曲のエンディングは、次への繋がりを果たしていて素晴らしい締めとなっています。

 (6)追憶

 ギターとトランペットがヤマトのテーマを静かに奏でている物悲しい曲。特にトランペットの音色がすすり泣くかのように切なく深く胸に染み渡って来る。

 この曲を聞くと、数々の悲しいシーンが思い浮かぶ。これらの切なく辛いシーンは、戦い続けるヤマトの宿命。命の尊さなど胸に刻むべきシーンが多い。

 (7)真赤なスカーフ

 一言で言うとエンディング・テーマのインストゥルメンタルなのだが、単なるカラオケ風のインストゥルメンタルに終わっていない。歌の替わりにヴァイオリンとギターが雄弁に歌詞を歌い上げていて、哀愁漂う元のメロディーを増幅したようなアレンジに”泣き”を持たせている。この曲だけを聞いていると思わず聞き入ってしまうほど。

 (8)決戦 〜挑戦=出撃=勝利〜

 言わずと知れた戦闘シーンの有名BGM。特に「挑戦」「出撃」は、シリーズ中何度も耳にし、その度にハラハラドキドキ感を味わった。これらの曲と映像の一体がヤマトの戦闘シーンのイメージを形作り、他者に類を見ないヤマト独自の世界となった。音楽に出来ることを100%発揮している。

 幾多の激しい戦いを乗り越えて、ヤマトは「勝利」を手にする。一つ一つの戦いに勝利する毎に乗組員たちは成長し、ヤマトは堂々とした風格を兼ね備えて行く。「勝利」は、明日への希望に満ちた晴れやかな曲。

 (9)イスカンダル

 スターシャが住んでいる星、イスカンダル星のテーマ。イスカンダル星は、ガミラス星と2連星を成しており、互いの重力の結びつきで軌道運動をしている星。地球を侵略しようとしたガミラス星とは様相を異なり、清らかな澄んだ星となっている。

 ガミラス星と同じく死に行く運命の星だったとはいえ、あの綺麗な心が洗われるかのような美しさは、いつまでもここにいたいような気分にさせてくれる。それは多分にスターシャの人柄が表れているのだと思うが、スターシャがイスカンダル人最後の生き残りということを思うと、消え行く運命を受け入れた美しさという感じがする。テーマとなっているこの曲も、そんな先行き儚いイスカンダルの美しさが十分に込められていると思う。作品から離れて単独で聞いても安らぎのあるメロディは、気分を落ち着かせてくれる穏やかさがある。

 (10)回想

 この曲を聞くと、沖田艦長が思い浮かぶ。家族の写真を手にし「地球か何もかも懐かしい」と言った台詞が脳裏に浮かび、しんみりとした気分になる。この曲は、地球を救う為に幾つもの辛い思いを味わって来た沖田艦長の為にあるようだと思う。

 ショッキングさを連想させる曲の出だしは、作品の中で何度か登場し、その度にヤマトと乗組員の無事を願った。戦いによって生じる悲しい思い出や辛い過去は、みなこの曲に乗って語られた。亡くなった人たちの思いまでも伝わって来る曲。

 (11)明日(あす)への希望 〜夢・ロマン・冒険心〜

 このアルバムは「交響組曲」なので一曲だけ抜き出して聞くよりも、前後の曲の流れの中で堪能する方が曲の良さを充分に味わえるのだが、いけないことにこの曲は、出だしのスキャットが流れてきた瞬間に涙腺が緩む。「ヤマト」の曲の中で最高に美しいメロディーを持つ「無限に広がる大宇宙」の澄んだスキャットが瞬時にして私の中にヤマトの宇宙を作り、そのロマンの中に引き込む。音楽の魅力を最大限に活かしている。

 三部構成となっていて、第一部は「無限に広がる大宇宙」のスキャット。続く二部は男性と女性のコーラスが高らかに響き渡り、三部ではヤマトと乗組員の活躍を讃える、文字通りの「明日への希望」を表す活力に満ちた締めとなっている。癒しと勇気。これらが得られる心のこもった名曲。

 (12)スターシャ

 穏やかで懐の深い優しさを感じる曲。「交響組曲」のラストとして爽やかな旋律を優しく奏でている。地球の命の恩人、スターシャのテーマ。

 スターシャは、たった一人の妹をメッセンジャーとして地球に送るなど、勇気のある決断を下すことが出来る知的な人。イスカンダル星の最後の生き残りとして孤独を感じていたと思うが、全てを受け入れる懐の深さを兼ね備えていて美徳に恵まれている。古代守と過ごした日々は、スターシャ個人としてこの上ない幸せの日々であったと思う。
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