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《 オリジナルBGMコレクション 宇宙戦艦ヤマト 完結編 》

 (1)二つの銀河

 「音楽集2」に収録のものをBGM用に短くアレンジしたバージョン。タイムは、1分22秒。

 半分以下のタイムであるが、テクニックがあるというか、特にイントロ部をさっくりと短くしているのが特徴的。そして、次のフレーズでは殊更ゆっくりと演奏され、曲に重みを与えている。曲の終わりもしっかりと引きを持って締めくくられているので、曲のイメージがきっちりと保たれている。一曲の編集能力の高さが表れている。

 (2)組曲ディンギル星の水没

 「音楽集 2」収録「水没するディンギル星」のフルサイズ・バージョン。7分58秒という長い曲。

 概ねは「水没するディンギル星」と同じなのだが、細かなパートで長めに丁寧に演奏されている小節があるので、やはり聞き比べるとこちらの方が奥行きが深く繊細さがある。ディンギル星の水没のドラマさえ見えてくるような丁寧な仕上がり。

 (3)THE LEGEND OF AQUARIUS

 アルバム「ファイナルへ向けての序曲」収録「水の惑星アクエリアスとクイーン・オブ・アクエリアス」のナレーションなしバージョン。

 このアルバムは「BGM集」なのだけれど、この曲は9分36秒あり、前曲の「組曲ディンギル星の水没」などは7分58秒という長いタイム。BGMらしくないと言えばらしくないが、「完結編」らしいと言えばらしい。「ファイナルへ〜」のナレーションなしバージョンは、現在でこそ「ETERNAL EDITION Fail No.9」で全曲ナレーションなしを聞くことが可能になったが、当時BGM集に一部とは言えど収録されたのは、ファンから高い評価を得たことと思う。

 この曲は、水の惑星アクエリアスの綺麗なイメージを十分に表現している美しい曲。アクエリアス関連の曲の中で私的に最もおすすめ。

 (4)ユキのテーマ

 未公開曲。爪弾く静かなギターの演奏に始まり、バイオリンのソロ、ハープ、ビブラフォンが絡み合う優しく美しいメロディー。

 「音楽集 3」にも同タイトルの曲があるが、テーマは一緒でも演奏は別物。BGM集収録のものは、バイオリンの演奏がところどころ裏返ってるように聞こえるところがあり、機械的ではない人間くささを感じる演奏となっている。

 (5)ユキの悲しみ

 「ETERNAL EDITION File No.8」に収録のものと同じテーマだが、メインの楽器が異なっている。「ETERNAL EDITION」は、ストリングスがメロディーを奏でていて、BGM集は、ピアノがメロディーを奏でている。

 同じテーマだけにメインの楽器が異なっていることで曲の表情の違いといったものを感じることができる。ストリングスがメインの方は、優しく流れる重みを含んだ悲しさがあり、ピアノがメインの方は、殊更リズムのあるインパクトのある悲しみとなっている。どちらにもユキの悲しみの表情が込められている。

 (6)古代君よかった

 同一のテーマが「Best Collection」にも収録されているが、「Best Collection」の方は、ギター、バイオリン、ピアノの順にメロディーを奏でていて4分45秒あるのに対し、BGM集の方は、メロディーを奏でるギターにハープが絡んでいる演奏となっていて1分5秒というタイム。

 曲の世界観というか奥行きは「Best Collection」の方にあるが、BGM集はギターとハープのみというシンプルな演奏で端的にユキの心情を表現している。ハープの音色が女性らしさを表面に出しているように思う。

 (7)ディンギル少年のテーマ

 解説書に未公開曲と書いてあるギター、バイオリン、ピアノによるディンギル少年のテーマ。速めのテンポが少年の軽やかさを表現しており、優しげなメロディーが優しさを表している。どことなく憂いを帯びつつ少年のあどけなさが表現されている優しい曲。

 (8)あどけないディンギル少年

 「ディンギル少年のテーマ」のテンポアップバージョン。ギターとピアノが速いテンポでテーマを奏でている。44秒という短いタイム。

 この曲は、ヤマトに密航したディンギル少年が見つかったシーンで流れた曲で、アナライザーに追われユキの後ろに隠れるまでの微笑ましいシーンを印象づけた。速いテンポではあるが、ギターもピアノも優しく滑らかに弾いている。

 (9)薄幸のディンギル少年

 未公開曲。「ディンギル少年のテーマ」をバイオリンのソロが優しく奏で、ハープとビブラフォンが儚さを演出している。

 「音楽集 2」にも同タイトルがあるが、BGM集収録のものは1分5秒という短いタイムとなっており、ディンギルの少年の薄幸さを端的に表現している。出だしのハープの音色が印象的。

 (10)ディンギル少年の死

 古代を庇って父親の発射する銃に撃たれて亡くなったディンギル少年の曲。悲しみを表現する弦のアンサンブルが、感情を揺さぶり涙を誘う。

 幼いディンギル少年が「お父さん、やめて!」と飛び出したシーンには、胸を鷲掴みにされたような辛い思いが一気に込み上げた。そして、少年を抱き上げた古代の悲痛な叫びにも切なさが迸っていた。この曲は、そのシーンを最大限に印象づけた。

 (11)島大介のテーマ

 未公開曲。悲しみを帯びた美しいメロディーをピアノ、ギター、バイオリン、フルート、オーボエの順に奏で、島の内面の深く静かな”情”を表現しているかのような演奏。

 曲のラストのオーボエのソロが、染み入るような優しさに満ちている。

 (12)島を想う

 都市衛星ウルクからヤマトが脱出し、第一艦橋へと駆けつけた古代は、瀕死の状態で横たわる島に寄り添う。古代とユキに想いを告げる島の切々としたシーンで流れた曲。

 悲しみを帯びたバイオリンのソロで始まり、中盤からストリングスによるテーマの演奏となる。深い悲しみを湛えている響き。

 (13)島大介の苦闘

 甲板上の戦いで腹部を撃たれた島が、コスモタイガーを発進させる為に痛みに耐えながら第一艦橋へと向かうシーンで流れた曲。

 ストリングスのみによる「島大介のテーマ」のアレンジで、ゆっくりと徐々に音階が上がっていく悲壮感の漂っている曲。撃たれた直後のシーンでこの曲が流れ、単なる負傷ではなく死を想定させる重要な役割を担っている曲。

 (14)別れ

 沖田艦長が最後の別れに古代とユキの肩を抱き寄せたシーンで流れた曲。悲しみを含んだメロディーを弦のアンサンブルが情感を込めて奏でている。

 この沖田艦長が古代とユキを抱き寄せるシーンは、好きなシーンの一つ。古代とユキが沖田艦長の子供のように見え、別れのシーンでありながら温かい気持ちにもなったシーンだった。

 (15)父と子

 「沖田と古代」のテーマをバイオリン、ピアノ、ギターの順にソロ演奏している曲。未公開曲。

 ソロ演奏のみだと曲の雰囲気に柔らかみを増す。ピンポイントに沖田艦長と古代の血の繋がり以上の信頼関係を表現しているが、その点のみに絞られているように聞こえるので、二人の他に何も見えないような感じになっている。それがソロの効果かと。

 (16)決断

 自分一人がヤマトに残ることを決断した沖田艦長の心情を表現した曲。「沖田と古代」のギター・ソロ。1分10秒。

 「決断」というきっぱりとしたタイトルの割に、沖田艦長の深い人間性が滲み出ている味わい深い演奏で、貫禄ある男性の孤独感が表現されている。哀愁漂うギターの旋律が切ない。

 (17)大ディンギル帝国星

 アルバム「ファイナル向けての序曲」の為に録音された曲。「BGM集」収録のものは、ナレーションなしバージョン。

 作曲:宮川泰、編曲:宮川晶(現:彬良)という親子コンビにより作られた。リズムをメインとしたテーマで、統一されたリズムがベースとなって奏でられている。力強いリズムがディンギルの強さを物語っている。

 統一されたリズムの合間にディンギルの古い歴史をも思わせる重みのある旋律が奏でられ、知られざる地球とディンギルの過去についても演じられているようなそんな深さがある。圧倒的な強さと歴史。これらが感じられる。曲の終わりの長い打楽器の音が印象的。

 (18)ハイパー放射ミサイル

 ハイパー放射ミサイルとは、ディンギル星の武器のことで、艦の装甲を破って突き進み、艦内に放射性物質をまき散らす恐ろしい武器。ヤマトは初めて対戦した時にこのミサイルを受けて、多くの死傷者を出し、第一艦橋クルーも仮死状態となった。冥王星海戦では防御策がないまま再戦となり、多くの味方艦を失った。この曲は、そんな武器の恐ろしさを表現している。作曲は、羽田健太郎氏。

 速いテンポの曲で、心理的な焦りをも感じる曲。得体の知れない敵の武器という恐怖感が伝わってきて、気が逸る。ディンギル星の誇らしささえ感じられる武器で、この曲に乗って発射されたミサイルは異様な威圧感があった。

 (19)悲愴のボレロ

 「BGM集」と「ETERNAL EDITION File No.8」は同じ。「Best Collection」に収録のものは、冒頭に約20秒ほどイントロダクションとなる微かな「タッタカ、タッタカ」というシンバルの音が入っている。

  冥王星海戦でディンギルの艦隊が補給の為に引き上げた際、戦場に束の間の休息が訪れた。その間を利用し、負傷兵の救助を行っている時、非情にもディンギルの別働隊が現れ、攻撃を開始した。再び多くの命が奪われたシーンを表現している曲。作曲は、羽田健太郎氏。

 曲自体には、それほど深刻な悲壮感が漂っているようには感じられないが、映像と併せて聞いた時に、ドラマを盛り上げるインパクトさがある。歯切れの良いリズムと華麗なハープの音が生きている。

 (20)驚異のニュートリノビーム

 「音楽集 3」収録「脅威のニュートリノビーム」の後半部分の別バージョン。「ジャジャジャジャン!」と勇ましく入るところからラストまで。ラストは、打楽器の「ダ・ダ・ダ・ダン」という締めがない。

 いきなりピンチに陥るショックなシーンを盛り上げているBGMらしい曲。何と言っても出だしの「ジャジャジャジャン!」が格好よく、何度聞いても緊張感が走る。

 (21)コード各種

 これぞBGM集の代表格と言えるコード各種。全4種。映画前半の第一艦橋で沖田艦長を見た時のクルーの驚きを表したコード(35mm版のみ使用)と、冥王星海戦で味方艦クルーの救助中に敵の襲撃を受けた時のコードと、古代とユキが乗ったコスモゼロが敵の移動要塞を発見した時のコードと、ウルクからエネルギー放射を受けてワープするアクエリアスのコード。最も短いのが、驚きのコードの約5秒。最も長く頻繁に使用されたのが、アクエリアス・ワープのコードの約1分。

 (22)ファイナル・ヤマト

 前半の未公開曲と、「ファイナルへ向けての序曲」収録「ヤマト・メモリアル」の後半の男性コーラス以降の曲が組み合わさった曲。

 前半と後半では、やはり曲の表情が異なっているがそれぞれに良さがある。前半部の未公開曲は、バイオリンソロをメインとした切々とした表現で、途中からギターとビブラフォンが加わり、人の温もりが感じられるような演奏となっている。後半の男性コーラスは、心に染み入るしんみりとした演奏がまさにファイナル・ヤマトを表している。
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