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《 オリジナルBGMコレクション ヤマトよ永遠に 》

 (1)重核子爆弾

 27秒という短いタイムの曲。未公開曲と解説書にはある。

 この27秒というのは、「重核子爆弾」のテーマの出だしから27秒分とほぼ一緒で、聞いていると続くメロディーが自然と頭の中で鳴る。

 たった27秒ではあるが、敵側の重大な武器であるというイメージが見事に表現されている。

 (2)悪い予感

 映画冒頭の遠くから次第に姿を現す物体のシーンで流れた曲。次々と星を赤色光で包みながら通過するその姿は、白色彗星を彷彿とさせた。

 繰り返されるバイオリンの音色が不安を煽り立て、まさに悪い予感のするメロディーとなっている。

 (3)不吉な予感

 「悪い予感」に続く、正体不明の重核子爆弾への不安を表現した曲。タイムは42秒。

 有人パトロール艇で巡回中の古代進が、突然火星基地からの通信の途絶え一瞬にして緊迫した空気に包まれ、地球防衛軍が迎撃ミサイルの発射を決定…というシーン。

 (4)巨大な重核子爆弾

 24秒というアルバムの中で最も短い曲。「重核子爆弾」の登場に関するBGMを細かく分けているので、このような短いタイムに。

 重核子爆弾が地球上空に現れ、人々が恐怖を感じるシーンのインパクトさを表現している。

 (5)動き始めた重核子爆弾

 地球上空で静止していた重核子爆弾が再び動き出し地上に着地し、防衛軍は包囲して調査を行おうとしたがバリヤーに弾き飛ばされてしまう。いよいよ具体的な敵意を表し始めた重核子爆弾の脅威と威圧感を表現している曲。

 前の4曲は長いものでも1分1秒というどれも短い曲ばかりだったので、5曲目にしてようやく重核子爆弾のテーマとも言える聞き応えのある曲が登場。この曲の長さは、3分29秒。重核子爆弾の凄みが表れており、不安を煽る低音がベースとなっている。

 (6)悲恋

 ヴァイオリンの切ない音色がそのままユキの悲しみを表しているかのような曲。高速連絡艇が発進する際、連絡艇に乗り込もうとしたユキの肩を一発の銃撃が貫いた。古代はユキを助け上げようとするが、力つき、ユキは地球に取り残されてしまう。愛する二人が離ればなれになる瞬間のシーンの曲。

 この二人が離ればなれになるシーンは「永遠に」を代表するシーンで、このシーンがなくてはストーリーは成り立たない。でもこのシーンは辛い。子供の時分は、ユキを救えなかった古代を恨めしく思った。今でも「永遠に」の古代はあまり良くは思っていない。そして、悲恋は、この時ユキの肩を貫いたアルフォンもそうであったのではないだろうか。

 (7)信じ合う二人

 「愛し合う二人」のギターソロ・バージョン。「ヤマト」には、キャラの心情に迫る音楽や寂しいシーンの音楽によくギターソロが登場するが、この曲も地球に残されたユキが遠く離れた古代を想う心情を切なく表現している。

 (8)愛し合う二人

 BGM集は、バイオリン・ソロの出だし。「ETERNAL EDITION」に収録のものは、バイオリンの連奏による出だし。同じタイトルだが、出だし以外にも中味の演奏が若干異なっている。「ETERNAL EDITION」の方は全体的にまろやかな感じにまとまっているのに対し、BGM集の方は力強いピアノの演奏が主導権を握っている。このピアノの演奏が愛し合う二人の心情を表しているように思う。

 この曲を聞くと、憂いを帯びたユキの表情が思い浮かぶ。離れ離れとなっても想いの深さが変わらぬ愛の美しさを感じる曲。

 (9)暗黒星団帝国

 「音楽集1」に収録のものと同一のテーマだが、BGM集に収録のものは、メインの楽器をシンセサイザーとした未公開曲。少しずつ音階が上がりながら淡々と同じテーマが繰り返され、暗黒星団帝国の恐怖感を表現している。

 「音楽集1」の方は、シンセサイザーの音の上にスキャットが被り、また演奏もシンフォニックな装いとなっていることから音にメリハリがあり、これまでの「ヤマト」の音楽らしい完成度となっている。比較してBGM集の方は、「永遠に」の音楽で多用されているシンセサイザーをフィーチャーしているので、「永遠に」らしさが最も表れた敵側のメインテーマとなっている。

 (10)暗黒星団帝国(TUTTI)

 「暗黒星団帝国」のテーマのオーケストラ・バージョン。メインの楽器であったシンセサイザーを抜き、オーケストラによる美しい演奏を聞くことができる。

 「ヤマト」の音楽に聞き慣れていると、実はこういったオーケストラ演奏の方がしっくり来る。しかし、シンセサイザーを使用した楽曲も、映画が公開された当時の「永遠に」らしさといったものが表れているので、どちらも外せない敵側のメインテーマだと思う。

 このオーケストラ・バージョンは、ゆっくりとしたピアノの演奏で始まり、その美しい音色がより悲しさ引き立てている。島と徳川太助の奮闘も虚しく破壊された無人艦隊の無惨なシーンが目に浮かんで来る。

 ところで、出だしのピアノの第1音が、「ヤマトより愛をこめて」の出だしの音と似ているように思えてしまうこの頃…。

 (11)暗黒星雲

 レーダーも効かず視界もほとんど効かない暗黒星雲の中心部に突入したヤマトの先の見えない航海を表現している曲。

 先の見えない不安というのがよく表現されていて、静かな低音が効いている。そして、低音の男性コーラスがとても美しい響き。

 (12)新宇宙

 「音楽集 1」に収録されているものと同一のテーマだが、BGM集に収録のものは、基となっているテーマの上に星のきらめきを表すかのようなきらきらとした音がちりばめられている。

 音楽集とBGM集のどちらが好みかと訊かれれば、私は子供の頃からずっと聞いている音楽集の方に馴染みが深いが、きらきらとした音が入っているBGM集の方は、映像が目に浮かびやすいテーマになっているので、好みは人それぞれかな…という感じ。

 (13)新宇宙〜二重銀河

 解説書に未公開曲とある「新宇宙」と「二重銀河」の2曲で構成された組曲。これまでにヤマトが体験したことのない未知の宇宙の神秘さと壮大さを表現している。3分16秒。

 この2曲の組曲は、考えられる構成ではあるけれども、でもどこかしら「ヤマト」らしさから少し離れている感のある仕上がりになっているように思う。試験的な曲というか実験的な曲という感じ。しかし、前半の「新宇宙」のパートは、これまでの「ヤマト」にはない不思議な感覚の新しい響きとなっているので、貴重な試みの曲であると思う。ヤマトやメインクルーらが映らない「永遠に」のイメージ映像のBGMにどうだろうか…とふと思った想像力を掻き立ててくれる曲。

 (14)二重銀河

 「音楽集 2」に収録されている「新宇宙II(二重銀河)」が完成形だとしたら、BGM集に収録のこちらの曲は、その前身のような曲。未公開曲。

 「ヤマト」の新たな音楽性の模索を感じる曲で、「無限に広がる大宇宙」のスキャットと混声合唱、そして従来のオーケストラとシンセサイザーのような機械の音が組み込まれており、様々な音が絡まりあって壮大なスケールの宇宙空間を描写している。黒色銀河と白色銀河の相反する宇宙空間がこの曲で表現されている。

 (15)アルフォン少尉

 暗黒星団帝国の地球攻略部隊の将校。古代と離ればなれになり地球へ残った森ユキに想いを寄せるが、その想いは届かず、最期はユキの目の前でパルチザンに撃たれ、ユキの腕の中で亡くなった。その儚い将校のテーマ。

 なんとも切ないメロディーで、曲の持つ雰囲気からこの少尉の運命といったものが感じ取れる曲。もし敵の将校ではなく、訳ありの孤高の戦士だったとしたら、その存在の儚さに惹かれていたと思う。バイオリンの寂しげな調べが切なく響き、彼の生身の体を欲した種としての孤独感や、叶わぬ愛のやるせなさといったものがしんと伝わって来る曲となっている。

 (16)ユキとの出逢い

 「アルフォン少尉」のテーマのアレンジ。メロディーをバイオリンが奏で、華やかなハープの音色が曲を盛り上げている。

 始めはゆっくりと、中盤から速い演奏となり、ユキと出逢ったことで愛を知ったアルフォンの心情をドラマチックに奏でている。

 (17)アルフォンの死

 「アルフォンのテーマ」が葬送曲のごとく静かに奏でられている曲。出だしは、ストリングスによるしっとりとした演奏で、中盤よりリズムセクションと管楽器が加わり、滑らかにテーマが盛り上がっていく。

 愛するユキの腕の中で穏やかに息を引き取るアルフォンの安らかさが伝わって来る演奏となっている。

 (18)古代との出逢い

 サーシャ(澪)と古代の出逢いのシーンで流れた曲。また、ヤマトの展望室で古代とサーシャが会話するシーンでも流れた。

 「サーシャ(澪)のテーマ」が落ち着いたテンポで情緒豊かに奏でられている。少女らしい柔らかさが表現されている。

 (19)ミオの悲しみ

 敵の母星にただ一人残ることを決意したミオの悲しみを表現している曲。バイオリンは、徳永二男氏。

 悲しげなメロディーをバイオリンが更に悲しみを盛り上げて弾いていて、切なさが込み上げてくる。敵の母星に残る理由を、ミオは古代に「敵の正体を暴くため」とではなく「あなたにはユキさんが…」と告げたが、ある意味これも真の理由だったのではないだろうか。切ない乙女の心がバイオリンの音色となって響いている。

 (20)ミオの幸せ

 未公開曲。ギター、ピアノ、ストリングスが交互にメーロディを奏で、オーケストラの演奏が優しく華やかな雰囲気を醸し出している。

 「音楽集 2」に「澪(ミオ)のマーチ」というマーチのテンポに乗った明るい曲があるが、こちらは同じく明るい曲調でありながらマーチよりも少女らしい優しさに包まれた曲調となっている。シーンに左右されない、ミオのテーマといった感じ。

 (21)巨大戦艦グロデーズ

 「暗黒星団帝国」のアレンジ曲。戦闘シーンを思わせる速いリズムの曲で、出だしが特にアグレッシブで格好いい。

 巨大戦艦グロデーズとは、敵の母星を離れたヤマトの前に現れた敵戦艦の名前。母星で見せた歴史の通りにヤマトを沈めるために攻撃を開始した。この曲は、そのシーンから、母星が未来の地球でないことが分かり、ヤマトが母星に向けて反転するシーンで流れた。緊張感の続くシーンで「永遠に」の見せ場の一つ。

 (22)ヤマトの反撃

 「未知なる空間を進むヤマト」の別バージョンといった感じの曲。ベースとなっているのは「未知なる〜」だが、鉄琴(or木琴)の音が入り、キュイーンという「永遠に」でよく聞かれている音が入っており、「未知なる〜」よりもBGM向きの曲となっている。

 暗黒星雲内での戦闘シーンで流れた曲で、このシーンでは、ヤマトは不利な状況下でありながら目視による反撃で敵戦艦を殲滅した。シーン自体が早いテンポで展開しており、この曲は格好いい戦闘シーンを印象づけている。テーマが2度繰り返して演奏されているところが格好良い。

 (23)傷ついた戦士たち

 「音楽集 1」収録「傷ついた戦士たち」のアレンジ。未公開曲。

 ベースとなっている「傷ついた戦士たち」のメロディーにイレギュラー的にハープの音やベースの音などが織り込まれ、不安定な雰囲気の曲となっている。傷ついた戦士たちの不安な心中が表現されているかのよう。

 (24)デザリアム攻防戦

 「制圧される地球」のアレンジ・バージョン。ユキが地球の重核子爆弾の起爆装置を解体したという通信がヤマトに入るシーンから、サーシャが母星の起爆装置を破壊し母星の内部へ突入するよう通信がヤマトに入るまでのシーンで流れた曲。二人の女性の活躍が血路を開いた。

 戦いの緊張感の高まりを示すかのような速いテンポの曲で、気分を守り立てる曲。「永遠には」こういうテンポの速い曲が幾つか存在し、「未知なる空間を進むヤマト」も「ヤマトのテーマ」のテンポが速い曲。シーンを盛り上げる音楽の役割というのが表れている。

 (25)ヤマト大決戦

 デザリアムの南極側の入口から内部へ突入し、長いトンネルを抜けるとそこには眩いばかりの水晶都市が輝いていた──というシーンで流れた曲。タイトル違えど「ETERNAL EDITION File No.6」収録「ヤマト突入」と同じ。

 (26)新銀河誕生

 「音楽集 2」収録「新銀河誕生」の実際に作中で使用されたバージョン。簡単に説明すると前半の「新宇宙」がカットされているバージョン。演奏タイムは、2分53秒。

 全ての戦いが終わり、宇宙空間にサーシャの姿が現れ、古代たちに思いを語るシーンで流れた曲。壮絶な戦いの後の晴れやかさが満ちている曲で、サーシャの笑顔が古代たちの心に救いを与えた。コーラスの響きが感動的。
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