Home >> 宇宙戦艦ヤマト関連コラム > 『2199』主題歌変更騒動の続き

《 理想と現実 》

 前回、「リメイク作品である『2199』の在るべき姿」の理想について述べました。
 今回は、理想と背中合わせにある現実について少し。

 主題歌変更の件は、情報を見たところによりますと、話し合いが持たれるとのことですので、その結果待ちという段階のようです。
 一方的に「変更します」ではなく、「話し合い」となった点に、「変更反対ファンの声」が届いたのではないかと思います。
 これについては、「状況が変わる可能性が出て来た」という点で、ほんの少しですけれども安堵しました。

 現実の問題点として、「主題歌「宇宙戦艦ヤマト/真赤なスカーフ」のCDの売り行きが悪い」が挙がっています。
 おそらくファンの方々の中には「サントラに収録されるであろうからそれで聞く」という方が多くいらっしゃると思うのですが、得た情報によりますと、「シングルとアルバムは別枠」だそうです。

 私はシングルとアルバム(サントラ)が別枠ということを知りませんでした…というか、アニメのジャンルでもそうなっていることを今回初めてはっきり知りましたというのが正確なのですが、ともかくもそういうことだそうです。

 私的な話になりますが、私は10代の頃に、およそ3ケ月単位の短期間で次から次へとシングルをリリースし、ヒットランキングの上位を目指すことを至上としているかのようなJ-POPの有り様に疑問を感じてシングルよりもアルバムを聞くようになりました。
 そして40代にもなった私は、すっかりその聞き方が自分の音楽の楽しみ方として基本となっているため、そういう価値観が音楽業界にはあったということを記憶の遠い遠い向うへと押しやっていました。
 そこへ今回「シングルとアルバムは別枠」という、遠い昔に聞いたような音楽業界の有り様を再び時を経て直面し、10代の頃に感じたあの頃の思いをまざまざと思い出しました。

 …というような私的なことはさておき、製作側の『2199』に対する理想が一枚岩でなかったことが明るみに出て、なかなかに苦い一件となっている今回の騒動ですが、厳しい現実に理想が潰える前にファンが声を挙げる機会があったという風に受けとめ、今後の行方を見守りたいと思います。


2012年10月03日 ヤマトミュージック管理人 久保田r