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《 ETERNAL EDITION File No.6 ヤマトよ永遠に 》

 (1)プロローグ・静かなる侵略

 「暗黒星団帝国」のテーマのアレンジ曲。映画冒頭の重核子爆弾が登場し、瞬く間に太陽系内の惑星を襲い、地球上空に静止するまでのシーンで流れた曲によって構成されている。もの言わぬ侵略者の正体不明の不気味さが表れている。

 (2)動き始めた重核子爆弾

 地球上空で静止していた重核子爆弾が再び動き始めたシーンで流れた曲。「暗黒星団帝国」のテーマのアレンジ曲で、重々しいリズムがこの時点では正体の分からなかった重核子爆弾の恐怖を表している。

 「永遠に」は、敵のメインテーマである「暗黒星団帝国」のアレンジ曲が多く登場する。そのどれもがシーンとマッチしたアレンジとなっているので、どの曲もシーンに相応しい仕上がりとなっている。この「動き始めた重核子爆弾」も、地球防衛軍が重核子爆弾を取り囲むシーンまで流れているので、ドラマ的な動きのあるアレンジとなっている。

 (3)降下兵の奇襲

 静寂な空から黒い星が降るかのごとく表れた、暗黒星団帝国降下兵のテーマ。キラキラとした音が、正体が分かる前の不気味な感じの不思議な綺麗さがある。そして距離が近づき、敵の兵と分かり、途端に緊張が走る様子が短い時間の中でよく表れている。1分3秒という短い曲。

 降下兵がまさに降下しているシーンのキラキラという音が結構気に入っている。初めて作品を見た時からこの音は気に入っていて「ETERNAL EDITION」のアルバムに収録されていて嬉しかった。暗黒星団帝国の統率の取れた整然とした兵の恐怖感が表れている。

 (4)暗黒星団帝国

 低音がベースとなっている不気味な静けさを持つ「暗黒星団帝国」のテーマ。暗黒星団帝国は、白色彗星のような徐々に真相が明らかになる敵とは違い、突如現れてその正体も目的も不明のままに一夜にして地球を制圧した、圧倒的な脅威を誇る敵。このテーマは、その正体不明な敵の不気味さをよく表している。

 「暗黒星団帝国」のテーマは、アレンジを変えて様々なシーンで使用されているので、劇中最も耳にするテーマの一つ。どのアレンジでも低音の魅力は失われず、メインとなったこの「暗黒星団帝国」のテーマのメロディーがしっかりと出来上がっていることが分かる。

 (5)壊滅する無人艦隊

 「暗黒星団帝国」のテーマのアレンジ曲。無人艦隊のコントロールセンターが破壊され、次々と無人艦隊が壊滅するシーンで流れた。

 静かに奏でられるピアノの音が暗黒星団帝国の不気味な強さを物語っており、ハープの音色を境に盛り上がる後半の演奏が圧倒的な強さを思わせる。物語序盤の演出力を持っている曲で、何重にも重なる音のハーモニーが綺麗。

 (6)愛しあう二人

 戦火の中で抱き合う古代とユキのシーンのテーマ。暗黒星団帝国の攻撃を受け、古代進は有人機基地で使用可能なコスモタイガーを探す。ユキは、古代守より命令書を託され、進のいる有人機基地へ行き、そこで二人は再会する。互いの無事を確かめ合うようにしっかりと抱き合う二人の為のテーマ。

 何と言っても戦いの最中の抱擁なので、二人の愛のテーマとはいえどことなく憂いを帯びたメロディーとなっている。二人の後ろで燃え盛る炎がこの抱擁が束の間であることを示し、この後に待ち受ける二人の運命をも示しているよう。憂いを帯びつつ大人っぽいピアノの旋律が美しい曲。

 (7)傷ついた戦士たち

 地球が暗黒星団帝国の攻撃を受けている中、英雄の丘にヤマトの乗組員がポツポツと集まって来るシーンで流れた曲。ヴァイオリンの重みのある調べが一夜にして変貌した地球の哀しさを表現している。

 この曲は、手元にヤマトがなく成す術もなく打ちひしがれている古代たちの心情がよく表れている。酒瓶を抱えて悔し涙を流す佐渡先生や、負傷しながら駆けつけた島など乗組員の誰もが心と体に傷を負って英雄の丘から炎の海と化した地球を見つめた。哀愁を感じるシーン。

 (8)脱出

 脱出とは、古代たちが制圧された地球から脱出するシーンのこと。「ヤマトのテーマ」のサスペンスアレンジで、規則正しく延々と続くリズムと音階を変えて奏でられるブラスの「ヤマトのテーマ」が特徴的。

 不安を感じる曲調で、映像と合わせて聞くと胸がドキドキとする。シーンを盛り上げる役目を担っている曲。

 (9)悲恋

 ヴァイオリンの切ない音色がそのままユキの悲しみを表しているかのような曲。高速連絡艇が発進する際、連絡艇に乗り込もうとしたユキの肩を一発の銃撃が貫いた。古代はユキを助け上げようとするが、力つき、ユキは地球に取り残されてしまう。愛する二人が離ればなれになる瞬間のシーンの曲。

 この二人が離ればなれになるシーンは「永遠に」を代表するシーンで、このシーンがなくてはストーリーは成り立たない。でもこのシーンは辛い。子供の時分は、ユキを救えなかった古代を恨めしく思った。今でも「永遠に」の古代はあまり良くは思っていない。そして、悲恋は、この時ユキの肩を貫いたアルフォンもそうであったのではないだろうか。

 (10)アルフォン少尉

 暗黒星団帝国の地球攻略部隊の将校。古代と離ればなれになり地球へ残った森ユキに想いを寄せるが、その想いは届かず、最期はユキの目の前でパルチザンに撃たれ、ユキの腕の中で亡くなった。その儚い将校のテーマ。

 なんとも切ないメロディーで、曲の持つ雰囲気からこの少尉の運命といったものが感じ取れる曲。もし敵の将校ではなく、訳ありの孤高の戦士だったとしたら、その存在の儚さに惹かれていたと思う。バイオリンの寂しげな調べが切なく響き、彼の生身の体を欲した種としての孤独感や、叶わぬ愛のやるせなさといったものがしんと伝わって来る曲となっている。

 (11)重核子爆弾

 「暗黒星団帝国」のテーマのオーケストラバージョン。タイトルのごとく重みのある演奏となっている。

 重核子爆弾は、全生物の体に外傷一つ付けずに脳細胞だけを死滅させるという恐ろしい武器。暗黒星団帝国は、これを地球に打ち込み、地球人類の体を手に入れようとした。このオーケストラバージョンは、そんな恐ろしい武器の内なる怖さを表現している。

 (12)俺たちのヤマト

 地球を脱出した古代たちが小惑星イカルスに着き、イカルスがヤマトであると分かったシーンで流れた曲と、その後加藤四郎が新乗組員として紹介されたシーンで流れた曲の2部構成。どちらも「ヤマトのテーマ」のアレンジで、特に前半の曲は、不安気な気持ちから一転してホッと一安心する心境が上手く表現されている。

 (13)星のペンダント

 作詞:阿久悠/作・編曲:宮川泰/歌:ささきいさお

 ヤマトソング定番の組み合わせで作られた「永遠に」の主題歌。小惑星イカルスの岩盤を吹き飛ばして発進した後の地球と太陽系へしばしの別れを告げるシーンで流れた。

 この歌はある意味原点回帰の「真っ赤なスカーフ」に通じている歌。歌謡曲のムードのある歌で、情感たっぷりに歌えるところが特徴。「永遠に」の世界に沿った歌詞とはなっているが、「永遠に」全体をイメージしての歌詞なので、アニソンというよりも歌謡曲のノリに近い。これがヤマトソング定番の組み合わせならではの醍醐味。

 (14)サーシャ・幸せ

 イカルスよりヤマトが発進し、コスモタイガーを磨いている古代進のところへ澪が現れ、自分はスターシャと古代守の娘・サーシャだと正体を明かすシーンで流れた曲。赤ちゃんの時以来、ほとんど初めて会う叔父・古代進への再会の喜びが感じられる明るい曲。「サーシャのテーマ」のアレンジ。

 このシーンのサーシャ(澪)は、かわいかった…と思う…客観的に見て。おそらくこういう素直な明るさがサーシャ(澪)の最もかわいい姿だと思うが、ユキのことがあった後だけに率直に見てあげられないのが残念なところ。(何度も申し上げていますが、私はサーシャ(澪)に苦手意識があるのです)

 (15)未知なる空間を進むヤマト

 『永遠に』から生まれた音楽で”よくぞやってくれました!”と、パシッと膝を叩いて喜んだ曲。1分58秒という短いタイムだが、メインテーマ『宇宙戦艦ヤマト』を実にかっこよくアレンジしていて、まさしく未知なる空間を格好良く突き進むヤマトを音楽で表現している。

 この曲は『完結編』でも水の惑星アクエリアスからヤマトがディンギル艦隊に追われて緊急発進する際にも使用されていて、見ている私に一気にドキドキ感とワクワク感を与えてくれた。ヤマトを表した音楽は重厚感のあるものが多い中で、この曲は疾走感に溢れ、ドラマ性がある。ヤマトにもキャラクター性というものがあるならば、この曲は動きのある曲として、ヤマトをかっこ良く演出している。

 ヤマトのヤマトたるヤマトらしい曲として一番好きな曲。

 (16)黒色銀河

 男性コーラスが特徴的な曲。低音の男性コーラスがレーダーすらも効かぬ黒色銀河の深い闇を表現していて、行く手に待ち構えているものをその闇の中に押し隠しているかのような未知なる部分を表現している。低音の男性コーラスの響きが「無限に広がる大宇宙」の女性スキャットの対局にある美しさ。

 この黒色銀河では、澪が自身の能力を活かしてヤマトの進路を導くなど、見せ場のあるシーンが続いた。この黒色銀河の先には、目映いばかりの白色銀河が広がっているのだが、その白色銀河の存在は誰にも予測は付かなかった。深い闇と手探り状態のヤマトを表した黒色銀河のテーマ。

 (17)サーシャの想い

 フルートをメインにした「サーシャのテーマ」のアレンジ曲。ヤマトの展望室で古代進とサーシャが会話するシーンで流れた。

 このシーンでは「ごめんね。いつも君の後姿をユキだと思って見ているから」という台詞があったが、とりあえずこのシーンに関してのコメントは極力避けておく(笑)。だが、この台詞を聞いた時のサーシャは大変複雑な心境だったろう。フルートの優しげな響きがサーシャの女性らしさを表現している。

 (18)暗黒星雲

 暗黒星雲の中心部に進路を発見し、迫り来る岩塊の中を進むシーンで流れた曲。「黒色銀河」のアレンジ曲で、「黒色銀河」よりも不気味な重さを感じる曲となっている。

 この暗黒星雲を進む一連のシーンは、今までにない緊張感で割と気に入っている。闇の中を進むヤマトの姿がかっこいい。後半の男性コーラスが更に雰囲気を盛り上げている。

 (19)二重銀河

 『永遠に』はスケールの大きい作品で、新ワープ航法を得たヤマトが40万光年を旅し、その旅路の行く手に黒色銀河と白色銀河の重なる二重銀河に辿り着く。レーダーも効かない黒色銀河を抜けた先にはまばゆいばかりの光に溢れた白色銀河が広がっていて、この曲はその白色銀河に遭遇した際のヤマト乗組員の感動を伝えている。

 この曲のドラマチックさは、真の宇宙の壮大さとか人知を超えた感動とか宇宙の創世の歴史とか、そういったスケールの大きい掴みきれない宇宙の神秘さが込められている。漲るスキャットが宇宙の壮大さを表現していて、遥か遠くを見晴るかすような馳せる思いを感じる曲。

 (20)二百年後の地球

 「音楽集2」の「母星(デザリアム)の崩壊」の前半部分にあたる曲(後半部分は、ヤマトの波動砲の影響でデザリアムの表面が崩壊するシーンの曲)。曲と言っても、ヤマトが敵の母星へ向けてワープアウトしたシーンや、古代たちが敵の母星に降り立ってサーダに出迎えられるシーンなどで流れた曲を繋いだ構成となっているので、一つのまとまった曲というか何というかという構成の曲。

 この偽りの二百年後の地球のシーンは、怪しいことだらけ。敵から一方的に話をされ、頭の中は疑問符だらけのまま。こんなんで信じろと言われても俄には信じがたい。そんな怪しいシーンを敵の威厳を表現しつつ演出している曲。

 (21)巨大戦艦グロデーズ

 「暗黒星団帝国」のアレンジ曲。戦闘シーンを思わせる速いリズムの曲で、出だしが特にアグレッシブで格好いい。

 巨大戦艦グロデーズとは、敵の母星を離れたヤマトの前に現れた敵戦艦の名前。母星で見せた歴史の通りにヤマトを沈めるために攻撃を開始した。この曲は、そのシーンから、母星が未来の地球でないことが分かり、ヤマトが母星に向けて反転するシーンで流れた。緊張感の続くシーンで「永遠に」の見せ場の一つ。

 (22)運命の対決〜アルフォン少尉とユキ

 「音楽集 part1」収録の「キーマン少尉」のフルバージョン。ギターの物悲しげな旋律が心に切ない哀愁漂う曲。

 この曲は、重核子爆弾の内部で再会したアルフォン少尉とユキの一連のシーンで流れた。アルフォン少尉の気持ちとユキの気持ちを考えると、二進も三進もいかない心境になり物悲しくなるばかりのシーン。報われない恋心ほど切ないものはなく、せめてアルフォン少尉がユキの腕の中で安らかに眠りに就いたことだけを願う…。

 (23)母星(デザリアム)の崩壊

 暗黒星団帝国の「母星(デザリアム)の崩壊」を表した曲。母星だけあって威厳のある曲となっている。「永遠に」の特徴の一つである男性と女性のコーラスが効果的に使われ、暗黒星団帝国の底知れぬ怖さを表現している。

 この曲は、単なる「母星(デザリアム)の崩壊」のテーマのみではなく、途中にヤマトのテーマとも絡んでドラマ性のある曲となっている。映画で母星(デザリアム)が崩壊する際、美しい女性の顔が醜く歪むイメージ画があったが、そのシーンで流れた印象的な女性の叫びのような声も入っている。

 (24)デザリアム攻防戦

 「制圧される地球」のアレンジ・バージョン。ユキが地球の重核子爆弾の起爆装置を解体したという通信がヤマトに入るシーンから、サーシャが母星の起爆装置を破壊し母星の内部へ突入するよう通信がヤマトに入るまでのシーンで流れた曲。二人の女性の活躍が血路を開いた。

 戦いの緊張感の高まりを示すかのような速いテンポの曲で、気分を守り立てる曲。「永遠には」こういうテンポの速い曲が幾つか存在し、「未知なる空間を進むヤマト」も「ヤマトのテーマ」のテンポが速い曲。シーンを盛り上げる音楽の役割というのが表れている。

 (25)ヤマト突入

 敵の母星に突入するヤマトの姿を奏でたテーマ。ヤマトのテーマのアレンジで、「未知なる空間を進むヤマト」と共にスピード感のあるアレンジ。敵中に突入する緊張感とヤマトの勇姿が全体に漲っている。

 敵の母星に一人残ったサーシャが南極側のパイプのゲートを開け、そこからヤマトが突入する際にこの曲がかかった。このシーンは息を飲むシーンで、孤軍奮闘するサーシャと巨大な敵の母性に突入するヤマトの勇ましさが互いに相俟って映像の中の緊張感が高まった。パイプの中を疾駆するヤマトがかっこよく見える曲。

 (26)水晶都市〜サーシャ・別れ

 ドラマチックな2部構成になっている曲。前半は、「音楽集2」収録の「大決戦」の中間部分から、後半は、「音楽集1」収録の「サーシャ(澪)わかれ」へとメドレーで繋いでいる。ちょうど、ヤマトが南極のパイプより敵本星の内部へと突入し、水晶都市の攻撃を受けるシーンから、サーシャがスカルダートに撃たれるまでのシーン。

 このシーンは、「永遠に」の最大の見せ場で、水晶都市の美しい輝きと命がけのサーシャの戦いが対照的だった。サーシャの献身的なまでの姿に心を打たれた人も多かったことと思う。

 (27)新銀河誕生

 全てを終えた後の爽やかさが満喫している曲。サーシャの犠牲によって暗黒星団帝国の母星、デザリアムが崩壊し、二重銀河も崩れて新しい銀河が誕生したテーマ。

 好きな曲。新銀河が誕生する宇宙の神秘さと壮大なスケールの宇宙のロマンを曲全体から感じる。男性コーラスと女性コーラスの厚みのあるコーラスがとても美しく、ヤマトの活躍を祝福するかのような響きが耳に心地よい。
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