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《 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット版 オリジナル・サウンドトラック 》

 アルバムレビュー

 2012年にレイトショーという形で劇場公開された『宇宙戦艦ヤマト/復活篇<ディレクターズカット>』のオリジナルサウンドラック。2009年上映版のサウンドラックはEMIミュージック・ジャパンからのリリースであったが、当ディレクターズカット版はこれまで「ヤマト」のシリーズの音楽のほとんどをリリースして来た日本コロムビアから。

 <ディレクターズカット>は、分かりやすく言うとオリジナルに手を加えた作品という意味で、サントラも必然とオリジナルの2009年上映版のものに手を加えたものということになるが、オリジナルは1枚であったのに対し、ディレクターズカット版はなんと2枚組。単純計算で2倍もの手を加えたアルバムということになるが、ディレクターズカット版の作品の大きな特徴の一つが大幅な音楽変更であったため、実際には2倍以上もの手の加えられたサントラとなっている。

 2009年上映版の音楽の特徴はクラシック音楽が多く使われたことで、作品の後半部分の敵側の登場シーンや戦闘シーンにクラシック音楽が多用された。ディレクターズカット版では、そのクラシック音楽の使用を極力抑え、山下康介氏が作曲した『復活篇』のオリジナルBGMを積極的に使用し、またかつての作品の未使用曲などを組み合わせ、より一層「ヤマト」色濃い音楽構成となった。また、2009年上映版と同じ映像にも演奏やバージョンの異なるものを使用していたりと事細かな変更が行われているため、シーンの印象が若干変わっている箇所がいくつかある。そういった未使用曲や、バージョン違い、いくつかのアレンジといったこれらのものが収録されているため、当サントラは、取り分け「ヤマト」の音楽をコンプリートしたいというファン向けのアルバムといったところ。

 もう一つの特徴は、収録楽曲が劇中で使用された順番に使用されたサイズで収録となっているということ(重複使用された曲は各曲一回のみの収録)。そのため最初から順に聞いていくとストーリーの展開が脳裏に甦り、映像や効果音やキャラクターの台詞までもが思い浮かぶほどの丁寧な作りであるのは確か。「ヤマト」の特色である音楽と映像の深い結びつきが、ストーリーの進行と同じペース配分で感じられる仕上がりとなっている。

 使用順収録という点に於いてはサントラらしい形であるし、使用サイズでの収録というのも理屈の上では分かる。だが、「音楽集」を子どもの頃からひたすら聞いて育った私には不慣れなスタイルのため実はやや聞き難い。「ヤマト」=「音楽集」の私にとっては、劇中で使用されなかった部分も含めて一曲として完成している「音楽集」をこよなく愛して聞き込んで来たので、今回のように使用サイズに曲がカットされて編集がなされているのは、どうにもこうにも落ち着かない。ここからメロディーがこう展開されると分かっているのにその手前でカット。なんと情緒のない作りであることかと肩を落としてしまう。だが、それが当サントラのコンセプトであるのだから、”使用順・使用サイズ”での収録は、ストーリーがリアルに思い出されるという点に於いてこの内容で良いのだと思う。ただ長年親しんだ「ヤマト」の音楽に対する私の感覚の問題。(でも、この感覚こそが「ヤマト」の音楽が大切にして来たものであると信じているのですけれども)

 さて、そんな個人的な感覚は横に置き、当サントラの収穫はかつての作品の未使用曲の収録。これまでの作品でふんだんに音楽を作って来た「ヤマト」であるが、未使用曲がまだいくつもあったことには率直な驚き。本当に音楽に関しては贅沢な作品。実はまだ未使用曲が眠っているのではないかと勘繰ってしまうほど。現在進行中の「ALMANAC」シリーズでどれだけの音楽が出揃うのか実に興味深い。「ヤマト」の音楽は、今なお新たな発見と魅力に満ちている。

 □ Dsic 1 (1)無限に広がる大宇宙(「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」より「序曲」)

 作・編曲:宮川泰

 『復活篇』サントラの第1曲目は、「ヤマト」のシリーズ全体を包括するこのメロディー。「無限に広がる大宇宙」。

 何はなくとも、何はともあれ、川島和子さんの透明感のある柔らかくて深みのあるこのスキャットがなくては「ヤマト」は、始まらない。「ヤマト」といえばこのスキャットが思い浮かぶ人が多いだろうし、このメロディーを聞くと即「ヤマト」を思い浮かべる人も多いだろうし、引いては夜空を見上げ、星を眺め、宇宙に思いを巡らせる場面でさえこのスキャットとメロディーはピッタリと当てはまる。この曲は、「ヤマト」=(イコール)「宇宙」のイメージを直結している至高の名曲。

 2009年6月。手元に届いた『復活篇』のプロモーションDVDを期待と不安が入り混じった複雑な心境でプレーヤーにに挿入し、最初の真っ暗な画面の中に「無限に広がる大宇宙」のスキャットが聞こえてきた時には「まちがいなくヤマトだ!」と心から嬉しく思った。この曲のメロディーが担っている部分は大きく、長年の沈黙を経て蘇った「ヤマト」そのものの存在と、デザインが変わったところや変わらないところ、作り手の思い、ファンの思いといったもの全てが一つの方向へ向けてまとまる。そんな力を持っている。

 ヤマトの姿とこのスキャットを聞くだけで、宇宙戦艦ヤマトの世界観がみんなの胸に広がっていく。そこから始まる「ヤマト」のストーリー。この曲がなくては「ヤマト」のストーリーの幕は上がらない。音楽の力はかくも偉大だ。

 (2)カスケードブラックホール(マーラー交響曲第2番「復活 第一楽章」)

 作曲:マーラー

 「DC版サントラ」にはカスケードブラックホールのテーマが3曲収録されており、この曲は、Dis c1の(2)曲目。映画冒頭の「無限に広がる大宇宙」のテーマの後のカスケードブラックホール登場シーンにて流れた曲。

 マーラー作曲のこの曲のタイトルは、その名も「復活」。人間の生と死を主題としたこの曲の第1楽章が、地球を含む太陽系を飲み込んでしまう脅威b¥のカスケードブラックホールのテーマとなっている。

 弦の響きが美しく、揺らぎの中に響く重みあるメロディーを力強く奏でているのが印象的。

 (3)航行する移民船団(交響曲宇宙戦艦ヤマト・第三楽章)

 作曲:羽田健太郎

 「復活篇」のタイトルが出た直後のブルーノア登場シーンで流れた曲。「交響曲宇宙戦艦ヤマト」の「第三楽章」の出だしの部分が使われている。そのため演奏タイムは、1分45秒(実際は10分を超える楽章)。使用している演奏は、1984年初演のNHK交響楽団のもの。

 「第三楽章」のタイトルは「祈り -アダージョ-」となっていて、出だしからゆったりとして穏やかな旋律が綺麗に響く楽章。その美しい音色が、第一次移民船団の多数の艦艇が航行する描写のシーンを平和的かつ優雅に印象づけている。

 (4)古代の登場(宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち「別離」)

 古代進が貨物船「ゆき」の船内で初登場するシーンで流れた曲。作品『新たなる旅立ち』で作られた「別離」のギター・ソロ。収録演奏タイムは43秒。

 「別離」は、古代守とスターシャと娘のサーシャの別れを表現している曲で、愛する人、愛する家族、そして愛する母なる星とも別れなければならない深い悲しみを悲しくも美しい旋律で奏でている曲。そのテーマを古代進と雪と娘の美雪の悲しい境遇を表現するテーマとして用いている。

 演奏は、故・木村好夫氏。宮川泰氏の作った情感たっぷりなメロディーを、愁いある演奏でしっとりと聴かせてくれている。「別離」のギター・ソロは、「音楽集」及び「オリジナルBGM集」と「ETERNAL EDITION File.No.5」にも収録されているが、当アルバムに収録されているのは当時発表されなかったバージョンのもの。「BGM集」と「E.E.」収録の「別離(ギターとオーケストラ)」の演奏と似ているものの、出だしの音がいくぶん低く奏でられており、より一層の悲哀が感じられる落ち着いた演奏となっている。

 (5)ブルーノア発見(さらば宇宙戦艦ヤマト「ゆうなぎ(M-16)」)

 戦いで大破し漂流していたブルーノアを貨物船「ゆき」が発見したシーンで流れたブリッジ曲。演奏タイムは、28秒。

 オリジナルは、『さらば』でヤマトが第11番惑星で大破した巡洋艦「ゆうなぎ」を発見した際に流れたBGM。E.E.File No.2に収録の「ゆうなぎ(M-16)」と同一。

 オマージュ的な意味合いで使用されているというブリッジ曲ということだが、ほんの短いフレーズの中に「ヤマト」らしい音色が奏でられているため違和感なし。

 (6)反撃(ヤマトよ永遠に 未使用曲)

 発見したブルーノアに乗り込んだ古代たちが救助した上条と共に敵に反撃するシーンで流れた曲。演奏タイムは1分20秒。

 『永遠に』のために作られた曲ながら本編では未使用だったもの。ブラスとストリングスの掛け合いが緊張感を高めており、ところどころに垣間見える「暗黒星団帝国」のモチーフが楽曲の性格を表している。

 応用範囲が広そうな曲で、「ヤマト」であればどの作品でも使用できそうな雰囲気。モチーフを活かしつつ幅広い音作りが「ヤマト」音楽ならでは。

 (7)古代の帰還(宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち「別離」)

 上条救出後、貨物船「ゆき」が地球近くにワープアウトしたシーンで流れた曲。アクエリアス氷塊群を見つめながら「アクエリアス…」と呟く古代の表情が物憂い。

 いくつかバージョンのある「別離」の中でこの曲は最もスタンダードなもの。「音楽集」と「復活篇サントラ」に収録。

 「別離」は、『復活篇』に於ける古代のテーマとなっているため、伝説のヒーローのような存在でもこの曲をバックに登場すると感情を伴った一個人という人物として映る。『復活篇』でのこの曲には、古代を取り巻く境遇と地球を取り巻く境遇の共通の悲しみがたゆたっている。

 (8)迫り来る危機(宇宙戦艦ヤマト2 「ヤマト・徹底抗戦せよ(M-33)」)

 地球に帰還した古代が真田と島次郎からカスケード・ブラックホールの説明を受けるシーンで流れた曲。『2』のBGMであり、「パート1」の「悲愴なヤマト」のアレンジ曲。演奏タイムは、1分56秒。

 シリーズのシリアスなシーンを印象付けるBGMとして活躍して来た曲のため、『復活篇』に於いてもその役割を十分に果たしている。この曲を聞くと一刻の猶予も許されない緊迫した雰囲気に包まれる。低音でゆっくりと奏でられているストリングスが美しく、またアクセントとして入るピアノとブラスの音もインパクト十分。

 (9)真田と古代(宇宙戦艦ヤマト完結編「神秘の星アクエリアス」)

 地球に帰還した古代が夕日に染まるテラスで真田と会話をするシーンで流れた曲。収録タイムは、1分38秒。なお『完結編 音楽集 part 1』に収録のオリジナルの収録タイムは、4分36秒。

 古代と真田の二人の会話のシーンとして実に相応しい曲。実質ヤマトの最後の旅であり戦いとなった『完結編』での厳しい戦いを共有した二人の言葉には言い表せない特別な思いといったものがこの曲を通して表現されている。愁いのある美しいメロディーを奏でるピアノの調べが印象的。

 当サントラは使用サイズに合わせて楽曲が収録されているため、フルサイズではないところが残念。端折った編集により短いサイズでの収録となっている。この曲の美しさは、やはりオリジナルを聞いてこそかと。

 (10)雪を想う(宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち「別離」)

 古代が地球の自宅のテラスで雪からの手紙を読むシーンで流れた曲。演奏は、『復活篇』のために新録音された「別離2009」バージョンのバイオリン・ソロの部分。収録タイムは、44秒。

 物悲しくも美しいメロディーをバイオリンが切なく奏でている。ソロだけに一音一音が引き立っており、更に寂しさの募る演奏となっている。生死も分からぬ雪を想うのに相応しいBGM。

 (11)第二次移民船団全滅(宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち「イスカンダルの危機」)

 宇宙科学局のスクリーンに第二次移民船団が攻撃される映像が映し出されるシーンで流れた曲。オリジナルは『新たなる旅立ち』の「イスカンダルの危機」。サスペンス色の濃い楽曲で、不安や動揺を表現している。収録タイムは1分1秒。

 オリジナルとなる「イスカンダルの危機」は、『新たなる〜』でのイスカンダルの危機的状況を伝える役割を担っている曲で、「オリジナルBGM集」「ETERNAL EDITION File No.5」「YAMATO SOUND ALMANAC 1979-II」の3つのアルバムに収録されており、本来はおよそ1分12秒の楽曲。それを10秒ほどラストの音の締くくりを短くしているのが『復活篇』バージョン。

 サスペンス色のある曲は「ヤマト」では欠かせないため映像と共にこういう音楽が鳴ると、グンと危機感が増して緊張感が高まる。音楽の効果を感じられる一曲。

 (12)氷塊に眠る(宇宙戦艦ヤマト完結編「ヤマト葬送のテーマ」)

 宇宙科学局の会議場で真田から「ヤマトがお前の帰りを待ってるんだよ」と告げられた古代が、かつてアクエリアスから降り注ぐ巨大な水柱から地球を守った沖田艦長とヤマトの最期の姿を思い出すシーンで流れた曲。収録タイムは、1分41秒。

 元々は、アルバム「ファイナルへ向けての序曲」の「宇宙戦艦ヤマト・メモリアル」のために作られた曲で、ヤマトの歴史を音楽で振り返った後に最期の闘いに旅立つヤマトを表現する曲として誕生。重々しく悲愴感のあるメロディーがヤマトの重責を物語っており、低い男性コーラスが特長。この部分が「ヤマト葬送のテーマ」と名付けられ「復活篇 オリジナル・サウンドトラック」にフル・パートが収録され、当DC版サントラには映像で使われた部分のみが収録されている。

 (13)新生・宇宙戦艦ヤマト(さらば宇宙戦艦ヤマト「真赤なスカーフ」)

 「さらば」のBGMとして録音された「真赤なスカーフ」のアレンジで、アクエリアスの造船ドックで古代が新生・ヤマトと対面するところから第一艦橋の艦長席で「雪、必ず助けるからな」と心の中で誓うシーンまで使用された。収録タイムは、1分19秒。

 ゆっくりとしっとりと奏でるストリングスの音色が物悲しく古代の胸中を表現している。古代にとってヤマトとは決して誇らしいだけの艦ではなく、地球を救うために戦った多くの乗組員の死とも直面してきた艦。時を経てさらに大人になった古代の胸中を語るにふさわしいBGMとなっている。尚、解説によると劇場公開版とは使用されている音源が異なるとのこと。

 (14)若者たち(宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち「新たなる旅立ち(インストゥルメンタル)」)

 ヤマトの機関室で古代が太助、小林、天馬兄弟と出会うシーンで流れたBGM。「新たなる旅立ち」のテーマをストリングスをメインにアレンジしたインストゥルメンタル曲。収録タイムは、1分46秒。

 「新たなる旅立ち」は、ささきいさおさんの歌で聞くと勇ましさが感じられるが、スローなリズムで奏でるゆるやかなストリングで聞くと哀切さが感じられひと味違った味わいに。懐かしみのこもった目で巨大なエンジンを見上げる古代と、血気盛んな小林との対称が印象的なシーン。

 (15)移民船団の旅立ち(「復活篇のためのシンフォニー」トランペットver.)

 羽田健太郎氏がビデオ「宇宙戦艦ヤマト 胎動編」のために作った「復活篇のためのシンフォニー」の曲を、弟子の山下康介氏がアレンジしてオーケストラで新録音した楽曲からトランペット・バージョンを収録。収録タイムは、1分23秒。「復活篇 オリジナル・サウンドトラック」には、フル演奏のエレキギター・バージョンを収録。

 DC版では、第一艦橋に古代が現れるところから第三次移民船団が地球から飛び立つシーンまで流れた。悲哀感漂うメロディーをトランペットが愁いさを滲ませて奏でているのが印象的。このシーンは、生まれ育った地球を離れて新しい惑星へと旅立つ人びとを描写しているシーンで、旅立つ人と見送る人のえも言われぬ心境を音楽が表現している。

 (16)発進準備(復活篇 オリジナル)

 音楽担当の山下康介さんが「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」をモチーフにして作った曲。「復活篇 オリジナル・サウンドトラック」(6)「ヤマト発進 発進準備 宇宙戦艦ヤマト2009(Short Version & Symphonic Version)」の冒頭部分と同一曲。収録タイムは1分23秒。

 アクエリアスの氷塊のシーンで大村耕作の「了解。波動エンジン起動開始」の台詞の直後に流れるBGMで、新造されたヤマトが初めて本格始動する不安から徐々に確たる自信へと変わっていく発進時の緊張感が表現されている。少しずつ増していく音の厚みが美しい。

 (17)宇宙戦艦ヤマト2009(Orchestral Version)

 アクエリアスの氷塊からの発進時のBGM。2009年の劇場公開版ではTHE ALFEEの歌う「宇宙戦艦ヤマト」が流れていたが、DC版ではオーケストラのみの演奏ヴァージョンを使用。収録タイムは、3分36秒。

 劇場版のサントラには、「Short Version & Symphonic Version」として収録となっているため、オーケストラのみの演奏の収録としてはこれが初。パワーアップした新生ヤマトのスピーディーな発進にふさわしい軽快なアレンジが特徴。

 (18)中央作戦室(ヤマトよ永遠に 未使用曲)

 移民船団と護衛艦隊を率いアマールに向けて発進したヤマトの中央作戦室で桜井の位置説明の後に古代と大村がヤマトの任務を説明するシーンで流れた曲。収録タイムは、43秒。

 ブリッジ的なBGMとなっていてブラスが控えめに響き、ピアノがリズムを奏でるように鳴っている。静かに漂う緊張感を表現。「永遠に」のために作られた曲であるけれど未使用。本作で初公開。

 (19)星間国家連合(宇宙戦艦ヤマト完結編 未使用曲)

 星間国家連合連絡会議の席上、連合議長にしてSUS代表のメッツラー総督閣下が登壇し、地球艦隊殲滅を決議するシーンで流れた曲。収録タイムは、1分14秒。

 『完結編』のために羽田健太郎氏が作曲したものの未使用。今作にて初公開。スローなテンポと音階の低い弦の音色の重なりがウルクのテーマの思わせつつ、今作に於いてはメッツラーの初登場シーンを印象づけ且つキャラクターの持つ妖しさを表現している。

 (20)サーチネット(宇宙戦艦ヤマト2「空洞惑星の戦い(M-12B)」

 第1次、第2次移民船団が敵と遭遇したポイントにてヤマトが探査プローブを射出したシーンのBGM。収録タイムは、34秒。

 最新のメカに一新となったヤマトでも、従来のBGMの使用によって世界観と空気感の統一が生まれ好印象の演出となっている。低い弦の音の重みが事態の重大さを物語っている。

 (21)フライバイ・ワープ(宇宙戦艦ヤマト完結編「脅威のニュートリノビーム」)

 敵の包囲網を躱すためにブラックホールの引き込む力を利用してフライバイ・ワープをするシーンで流れたテーマ。作曲は、羽田健太郎氏。「完結編 音楽集 Part.3」と「復活篇 サントラ」に収録。収録タイムは、2分51秒。

 元々は『完結編』での敵がヤマトに向かって放つニュートリノビームのテーマで、突如目の前に迫る脅威を見事に表現している楽曲。『復活篇』に於いても失敗の許されないシーンで使用され緊迫感を伝えている。ピアノと弦とブラスの掛け合いとハーモニーが美しい。

 (22)戦闘準備(宇宙戦艦ヤマト完結編「抜けるヤマト」)

 フライバイ・ワープを行う移民船団へと近づく敵艦隊を迎え撃つべく、ヤマトを始めとする護衛艦隊が戦闘準備に入るシーンのBGM。収録タイムは、2分6秒。

 引き続いて『完結編』のために作られた楽曲から。「完結編 音楽集 Part.3」に収録。『完結編』では、前半部のクライマックスである冥王星海戦の終了後、アクエリアスのワープ明けポイントへと向かうヤマト艦内の描写シーンのBGMとして流れた。大きな戦いを抜けた後のほんのひとときのリラックス感と、次の戦いへと向かう乗組員の心の準備の描写を音で表現した。

 『復活篇』では、前半部のクライマックスとなる大ウルップ星間連合の大艦隊との戦闘に臨むシーンを盛り上げるBGMとして流れた。メロディーを速いスピードで奏でるバイオリンの響きがとても美しく、またアクセントとなるトランペットの音が勇ましさを表している。演奏が「完結編」のものより少々間引かれており、およそ30秒間短くなっている。

 (23)コスモパルサー(復活篇 オリジナル「新コスモタイガー2009」)

 ヤマトの艦載機発進口から漆黒の宇宙空間へ向かって次々と発進するコスモパルサーのテーマ。収録タイムは、2分9秒。

 原曲の「新コスモタイガー」を新たにシンフォニック・アレンジして録音したもので、「復活編 オリジナル・サウンドトラック」にも収録。しかし、こちらの「DC版 サントラ」に収録のものは、劇中で使用した編集の異なるバージョンのため演奏時間が短めにまとまっている。

 聴き比べると、原曲はポップ調の陽気なテンポであるのに対し、こちらはシンフォニック・アレンジのためかやや大人しめの優雅さのある爽やかな雰囲気に衣替え。元々2009年に公開された「劇場版」はBGMにクラシックを多用していたため全体のバランスを考慮した結果のアレンジだと認識していたものの、やはりどこか「ヤマト」にしては上品過ぎるアレンジと演奏になっているように思う。

 (24)ドッグファイト(宇宙戦艦ヤマト完結編「ウルクの猛攻」)

 コスモパルサーの戦闘シーンで流れた曲。「完結編」のために作られた曲で、古代とユキの乗るコスモゼロが敵戦闘機と戦うシーンに用いられた。収録タイムは、2分53秒。

 戦いの激しさを伝える曲となっており、「ドン!ドン!ドン!」と鳴るドラムの音と、メロディーを速く奏でるストリングスと、勇ましい音色のブラスが掛け合いながら展開していく。所々で顔を出すアクエリアスのテーマが激しさの中にも一瞬の美しさを演出している。

 (25)フライバイ・ワープ(宇宙戦艦ヤマト完結編「脅威のニュートリノビーム」)

 同一楽曲ながら(21)曲目に収録のものとはバリエーションの異なる、後半部分のみを演奏しているバージョン。「完結編 オリジナルBGMコレクション」に収録のものと同一。収録タイムは、1分11秒。

 劇中では、移民船団が次から次へとフライバイ・ワープをして行くシーンのBGMとして流れ、敵艦隊が迫る中での手に汗握るシーンを演出した。

 (26)アマールへ(ヤマトよ永遠に 未使用曲)

 ヤマトと移民船団がアマールへ到着するシーンのBGM。収録タイムは、1分5秒。

 優しく流れるようなストリングスの音色の重なりが、アマールのイメージと合っている美しい楽曲。どことなく憂いを帯びたメロディーは、宮川泰先生ならではの味わい。「永遠に」のために作られたものの未使用だった曲とのことで、もし「永遠に」で使用されるとしたら偽地球登場シーンだろうか…と想像すると楽しい。

 (27)スーパーアンドロメダの残骸

 「別離」のバイオリン・ソロ〜オーケストラへと続く演奏のバリエーションの一つ。「新たなる旅立ち」の時に収録されたもので、収録タイムは、1分19秒。

 「別離」は、『復活篇』での古代とユキのテーマとなっている楽曲のため、ここでも切々とした悲しみを表現している。惑星アマールでユキの乗っていた艦を見上げる古代の胸の内と二人の置かれている悲しき境遇を、バイオリンが哀愁漂う音色で奏でている。

 (28)カスケードブラックホール(マーラー交響曲第2番「復活第一楽章」)

 (29)宮殿のイリヤと古代(チャイコフスキー「スラヴ行進曲」)

 (30)ゴルイの死(ベートーヴェン 「エグモント序曲」)

 □ Dsic 2 (1)苦悩するイリヤ(宇宙戦艦ヤマト2「大いなる愛(M-75)」)

 (2)イリヤの決断(ヤマトよ永遠に 未使用曲)

 (3)ヤマトの戦い(復活篇 オリジナル)

 (4)SUS超巨大要塞(宇宙戦艦ヤマト完結編 未使用曲)

 (5)ハイパーニュートロンビーム(ヤマトよ永遠に 未使用曲)

 (6)信濃出撃(さらば宇宙戦艦ヤマト BGM)

 (7)大村の死(復活篇 オリジナル)

 (8)波動砲発射用意(復活篇 オリジナル)

 (9)大要塞撃破(宇宙戦艦ヤマト2「立ち上がれ!!ヤマト」)

 (10)雪潜宙艦の出現(復活篇 オリジナル)

 (11)太陽へ(復活篇 オリジナル)

 (12)人工太陽の消滅(「ファイナルへ向けての序曲」より「大銀河系星雲の衝突」)

 (13)メッツラー(復活篇 オリジナル)

 (14)カスケードブラックホール(マーラー交響曲第2番「復活第一楽章」)

 (15)真田と島、別れの時(宇宙戦艦ヤマト2「ヤマト・徹底抗戦せよ(M-1A)」)

 (16)母なる地球(交響曲宇宙戦艦ヤマト・第三楽章)

 (17)この愛を捧げて(Orchestral Version)

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