松本零士さん漫画家生活45周年を記念して催されたコンサート「大交響詩 幻想軌道」のライブ盤から。演奏は新日本フィルハーモーニー交響楽団。指揮は、宮川泰氏。
汽車の走行音から始まり、「ツァラトゥストラはかく語りき」のテーマが奏でられている中、「ヤマト」の主題歌のテーマと「999」の主題歌のテーマと「ハーロック」の主題歌のテーマがほんの数小節ずつ挟み込まれているという構成。演奏タイムは、3分1秒。
「ツァラトゥストラはかく語りき」のテーマは、SF作品の雰囲気と合っているため、あの徐々にクライマックスに向かって盛り上がっていく独特のメロディーと、松本作品の各テーマとの相性に違和感なし。これから始まるライブの序曲にピッタリなアレンジ。
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《 大交響詩 幻想軌道 》
□ Disc 1 (1)Prologue
(2)幻想軌道序曲
(3)序曲
大交響詩コンサートのライブ盤から。「あの歌が聞こえる 25年前のあの歌が聞こえる」というナレーションの後に川島和子さんのスキャット「ア〜ア〜♪」で始まる「序曲」のライブ・バージョン。演奏タイムは、3分51秒。
川島和子さんの優しさと温かみを含んだスキャットの声が最高。ライブゆえにCDのような完璧さではないが、それがかえって人間味のある歌声となっていて染み入るような響き。緩やかに徐々に盛り上がっていく演奏が素晴らしく、繊細な音色を忠実に奏でているストリングスは特に感動。
川島和子さんの優しさと温かみを含んだスキャットの声が最高。ライブゆえにCDのような完璧さではないが、それがかえって人間味のある歌声となっていて染み入るような響き。緩やかに徐々に盛り上がっていく演奏が素晴らしく、繊細な音色を忠実に奏でているストリングスは特に感動。
(4)宇宙戦艦ヤマト
大交響詩コンサートのライブ盤から。演奏タイムは1分51秒と短めながら川島和子さんのスキャット入りという豪華さ。そのためライブ盤と言ってもTVのオープニングを聞くのと変わらない感覚で聞けるところが嬉しい。
ささきいさおさんの歌声が勇ましく、徐々に力が込められて行き、1番の歌詞の後の「銀河を離れ〜イスカンダルへ〜♪」のサビの繰り返しのラストの「宇宙戦艦ヤマト〜♪」のところは、力がこもって「うちゅぅ〜せんかん〜〜ヤァ〜マァ〜トォ〜〜♪」と、目一杯”ため”が入った歌唱となっている。これぞ”いさお節”。
ご協力:Excalibur 様
ささきいさおさんの歌声が勇ましく、徐々に力が込められて行き、1番の歌詞の後の「銀河を離れ〜イスカンダルへ〜♪」のサビの繰り返しのラストの「宇宙戦艦ヤマト〜♪」のところは、力がこもって「うちゅぅ〜せんかん〜〜ヤァ〜マァ〜トォ〜〜♪」と、目一杯”ため”が入った歌唱となっている。これぞ”いさお節”。
ご協力:Excalibur 様
(5)MC1
(6)出発(たびだち)
主題歌「宇宙戦艦ヤマト」の後、MCを挟んで「出発」の曲へ。演奏タイムは、1分37秒。
MCでは松本零士先生が「ヤマト」の誕生について語られ、その最後の方でフライホイール始動音が聞こえ、これを受けてヤマト出発へという流れ。
始めは抑えめにゆっくりと重々しく。次第に演奏が強く早くなって行き、最後は地中から飛び立つヤマトのごとく、爽やかな音色を響かせている。
MCでは松本零士先生が「ヤマト」の誕生について語られ、その最後の方でフライホイール始動音が聞こえ、これを受けてヤマト出発へという流れ。
始めは抑えめにゆっくりと重々しく。次第に演奏が強く早くなって行き、最後は地中から飛び立つヤマトのごとく、爽やかな音色を響かせている。
(7)出撃
「ワン、ツー、スリー、フォー」というカウントの後、「ブラックタイガー」のテーマが高らかに勇ましく奏でられる。
オリジナルと比べるとややテンポはゆっくりめ。しかしライブ演奏でここまで緊張感があり迫力のある演奏は流石。抑揚のある音程がしっかりときっちりと響いている。音の向うに主砲を放つヤマトとブラックタイガーの勇姿が見えるよう。
オリジナルと比べるとややテンポはゆっくりめ。しかしライブ演奏でここまで緊張感があり迫力のある演奏は流石。抑揚のある音程がしっかりときっちりと響いている。音の向うに主砲を放つヤマトとブラックタイガーの勇姿が見えるよう。
(8)勝利
およそ50秒間という短い演奏タイムながら、激しい戦闘に勝利した後のヤマトの晴れがましさが表現されている。
前曲の「出撃」と同様、オリジナルよりもゆっくりめの演奏。その分、ヤマトの貫禄さや堂々とした風格が漂っている。
引き続いてMC2へ。MC2のトークは、宮川泰氏。主題歌「宇宙戦艦ヤマト」がどのようにして生まれたのかについてユーモアを交えながら軽快なトークを展開しているのだが、聞いているとツッコミ満載。特に歌詞。超有名な作詞家、阿久悠さんが書いた国民的アニメソングとも言える「宇宙戦艦ヤマト」の歌詞を目一杯間違えても許容されるのは世界広し(←ダジャレじゃないよ)といえども、宮川泰先生ただお一人でしょうということがよ〜く分かる温かみのあるトークとなっている。宮川先生の人徳あってこそ。
前曲の「出撃」と同様、オリジナルよりもゆっくりめの演奏。その分、ヤマトの貫禄さや堂々とした風格が漂っている。
引き続いてMC2へ。MC2のトークは、宮川泰氏。主題歌「宇宙戦艦ヤマト」がどのようにして生まれたのかについてユーモアを交えながら軽快なトークを展開しているのだが、聞いているとツッコミ満載。特に歌詞。超有名な作詞家、阿久悠さんが書いた国民的アニメソングとも言える「宇宙戦艦ヤマト」の歌詞を目一杯間違えても許容されるのは世界広し(←ダジャレじゃないよ)といえども、宮川泰先生ただお一人でしょうということがよ〜く分かる温かみのあるトークとなっている。宮川先生の人徳あってこそ。
(9)MC2
(10)白色彗星
第一部の目玉とも言える「白色彗星」の演奏。楽器は、これでなくてはのパイプオルガン。ホールに設置されているパイプオルガンを鈴木隆太氏がソロで弾いている。演奏タイムは、およそ3分40秒。
重々しく低い音色のメロディーが、パイプオルガン特有の厚みのある音で奏でられている。オリジナルとほぼ変わらないテンポで演奏されているため、CDで聴いているとオリジナルとほぼ変わらない感覚で聞くことが出来るが、実際にこれを生で聴いたらホール内に響き渡る音の震えが直接肌身に感られ、とても感動的な体験であっただろうと想像する。この曲は、一度は生演奏で聴いてみたい曲。
演奏の後に宮川泰氏によるMCがおよそ45秒間。当ライブの演奏はソロ演奏だが、「LP(『音楽集』)収録の演奏は、パイプオルガンを3人で弾いている」と、語られていたのが印象的。パイプオルガンにも様々なタイプがあり、その種類によって3人がかりでなくてはならなかったのかな…と想像するも、その辺りの詳しい説明がなかったのが少々残念。
重々しく低い音色のメロディーが、パイプオルガン特有の厚みのある音で奏でられている。オリジナルとほぼ変わらないテンポで演奏されているため、CDで聴いているとオリジナルとほぼ変わらない感覚で聞くことが出来るが、実際にこれを生で聴いたらホール内に響き渡る音の震えが直接肌身に感られ、とても感動的な体験であっただろうと想像する。この曲は、一度は生演奏で聴いてみたい曲。
演奏の後に宮川泰氏によるMCがおよそ45秒間。当ライブの演奏はソロ演奏だが、「LP(『音楽集』)収録の演奏は、パイプオルガンを3人で弾いている」と、語られていたのが印象的。パイプオルガンにも様々なタイプがあり、その種類によって3人がかりでなくてはならなかったのかな…と想像するも、その辺りの詳しい説明がなかったのが少々残念。
(11)アンドロメダ
宮川先生の曲紹介を受けて「アンドロメダ」の演奏へ。演奏タイムは、2分53秒。
この曲は、地球の復興のシンボルとして造られた新造戦艦アンドロメダの颯爽とした格好よさと、地球の希望とが表現されている明るく爽やかな曲。演奏もヴァイオリンの美しく爽やかな旋律が響き、自然とリズムを取るようなそんな軽やかな雰囲気の演奏となっている。
中盤でアクセントのように入るベースの音が特徴的。オリジナルでは、ギターの音が若々しさを出していたが、当ライブの演奏ではギターの音は弱めでベースの音が強めとなっており、終盤には、キーボードの音がメロディーに沿って裏で鳴るような感覚で奏でられている。そのためオリジナルとはちょっと違う新鮮なイメージのする演奏となっている。
この曲は、地球の復興のシンボルとして造られた新造戦艦アンドロメダの颯爽とした格好よさと、地球の希望とが表現されている明るく爽やかな曲。演奏もヴァイオリンの美しく爽やかな旋律が響き、自然とリズムを取るようなそんな軽やかな雰囲気の演奏となっている。
中盤でアクセントのように入るベースの音が特徴的。オリジナルでは、ギターの音が若々しさを出していたが、当ライブの演奏ではギターの音は弱めでベースの音が強めとなっており、終盤には、キーボードの音がメロディーに沿って裏で鳴るような感覚で奏でられている。そのためオリジナルとはちょっと違う新鮮なイメージのする演奏となっている。
(12)デスラー
「デスラー 孤独」のテーマのギター・ソロ。演奏タイムは、およそ1分47秒。
デスラーのテーマは、劇場作品『さらば』の音楽集に3曲収録されており、「孤独」はそのうちの1つ。後の2曲は、歌にもなっている古代との奇妙な友情を表現した「好敵手」と、デスラーの戦いのテーマとなる「襲撃」。3曲のうち「孤独」と「襲撃」は、後のシリーズでもデスラーのテーマとして度々流れており、ファンの耳には馴染み深いテーマとなっている。
「孤独」は、その名の通りデスラーの孤独さを表現しているテーマで、ガミラスの総統として君臨しながらも心の内は孤独に満ちているという男の哀愁さが切々と表現されている。当ライブ盤では、そのデスラーの哀愁漂う孤独さをギターのソロが静かに奏でている。
デスラーのテーマは、劇場作品『さらば』の音楽集に3曲収録されており、「孤独」はそのうちの1つ。後の2曲は、歌にもなっている古代との奇妙な友情を表現した「好敵手」と、デスラーの戦いのテーマとなる「襲撃」。3曲のうち「孤独」と「襲撃」は、後のシリーズでもデスラーのテーマとして度々流れており、ファンの耳には馴染み深いテーマとなっている。
「孤独」は、その名の通りデスラーの孤独さを表現しているテーマで、ガミラスの総統として君臨しながらも心の内は孤独に満ちているという男の哀愁さが切々と表現されている。当ライブ盤では、そのデスラーの哀愁漂う孤独さをギターのソロが静かに奏でている。
(13)都市帝国
白色彗星の本体である都市帝国との決戦を表現した曲のライブ演奏。演奏タイムは、1分49秒。
感覚的にほんの少しゆっくりめに感じられるものの、おおむねオリジナルと同じ演奏。オリジナルよりも多少リズムとパーカッションの音が前に出ている感じのする程度。
この曲は、流れるようなすっきりとしたメロディーの中にも戦いの激しさと緊張感が表現されている美しい曲。このライブ演奏でもその雰囲気を味わうことができる。
感覚的にほんの少しゆっくりめに感じられるものの、おおむねオリジナルと同じ演奏。オリジナルよりも多少リズムとパーカッションの音が前に出ている感じのする程度。
この曲は、流れるようなすっきりとしたメロディーの中にも戦いの激しさと緊張感が表現されている美しい曲。このライブ演奏でもその雰囲気を味わうことができる。
(14)大いなる愛
名曲「大いなる愛」のライブ・アレンジ版。演奏タイムは、約2分12秒。
ピアノの前奏の後ヴァイオリンの演奏が入り、川島和子さんのスキャットが入り、そして徐々に盛り上がりながらクライマックスへと。演奏のラストは、ヤマトのテーマの二つのアレンジにて堂々と締めくくられている。その後、鳴り止まぬ拍手がおよそ30秒間。
ほんの2分少々の演奏であるけれども、物悲しくも美しいメロディーが切なく胸に届く感動的な演奏となっている。音楽は、メロディーにあり。そうしみじみと感じさせてくれる演奏。
ピアノの前奏の後ヴァイオリンの演奏が入り、川島和子さんのスキャットが入り、そして徐々に盛り上がりながらクライマックスへと。演奏のラストは、ヤマトのテーマの二つのアレンジにて堂々と締めくくられている。その後、鳴り止まぬ拍手がおよそ30秒間。
ほんの2分少々の演奏であるけれども、物悲しくも美しいメロディーが切なく胸に届く感動的な演奏となっている。音楽は、メロディーにあり。そうしみじみと感じさせてくれる演奏。
(15)INTERMISSION
(16)ヤマトより愛をこめて
『999』の機関車の音と車掌さんの声で「次の停車駅はインターミッション」という休憩を案内するアナウンスがあり、ピアノのみによる「ヤマトより愛をこめて」。演奏タイムは、4分27秒。
ピアノの音の周囲でさざめくような人の話し声が聞こえるので、この演奏は、インターミッション時のBGMとして演奏されたもののよう。そのためかラフなアレンジとなっており、ジャズテイスト漂う軽い雰囲気の演奏となっている。
ホテルのラウンジでの生演奏のようなちょっとおしゃれな感じのするアレンジがなかなかいい雰囲気。ちょっと大人な雰囲気の「ヤマトより愛をこめて」となっている。
ピアノの音の周囲でさざめくような人の話し声が聞こえるので、この演奏は、インターミッション時のBGMとして演奏されたもののよう。そのためかラフなアレンジとなっており、ジャズテイスト漂う軽い雰囲気の演奏となっている。
ホテルのラウンジでの生演奏のようなちょっとおしゃれな感じのするアレンジがなかなかいい雰囲気。ちょっと大人な雰囲気の「ヤマトより愛をこめて」となっている。
□ Disc 2 (1)銀河鉄道999
(2)惜別そして未知への憧れ
(3)ワルキューレの騎行
(4)MC3
(5)ジークフリートの葬送行進曲(抜粋)
(6)銀河鉄道999 THE GALAXY EXPRESS 999
(7)流浪〜出会い〜挑戦
(8)心の詩(うた)とアルカディア号
(9)キャプテン・ハーロック
(10)美しい人…エメラルダス~クイーン・エメラルダス
(11)MC4
(12)Galaxy Express999 Eternal Fantasy
(13)真赤なスカーフ
「1」のエンディングテーマにしてシリーズ全体のエンディングテーマとも言えよう名曲「真赤なスカーフ」のライブ・アレンジ版。演奏タイムは、3分50秒。
出だしから終わりまでいくぶんスローなテンポで演奏されている。その分、じっくりと味わえる歌唱となっており、しみじみとした詞の世界と歌声に浸ることができる。
歌謡曲の雰囲気のある歌ゆえ、このようなスローテンポでこそ詞の世界観とピッタリと合っている感じ。その一方でピアノの伴奏が軽やかに鳴っており、緩やかな演奏を引き締めている。
ご協力:六連星 様
出だしから終わりまでいくぶんスローなテンポで演奏されている。その分、じっくりと味わえる歌唱となっており、しみじみとした詞の世界と歌声に浸ることができる。
歌謡曲の雰囲気のある歌ゆえ、このようなスローテンポでこそ詞の世界観とピッタリと合っている感じ。その一方でピアノの伴奏が軽やかに鳴っており、緩やかな演奏を引き締めている。
ご協力:六連星 様
(14)銀河鉄道999 Galaxy Express999
(15)Epilogue(MC5)
▽アルバム▽