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《 ささきいさお/Part 4》

 10周年という節目に制作された『完結編』は、劇中で流れた歌の他に10周年を記念して作られた歌があり、計4曲もの歌をささきいさお氏が歌っている。『ヤマト』の完結は、単なる作品の終わりを意味するだけではなく、『ヤマト』を築き上げた音楽と携わった人々の”終わり”をも意味していて、作詞家の阿久悠氏、音楽担当の宮川泰氏、そして最も『ヤマト』の歌を親身に歌い込んで来たささきいさお氏の三氏が、『完結編』と10周年への想いを込めてドラマチックかつ壮大な歌を作り上げている。

 「古代とヤマト」は、作詞、阿久悠氏。作・編曲、宮川泰氏。多くの乗組員の犠牲を出し、責任を取るために艦長を辞任した古代進が、ヤマトへの思いを募らせるシーンで流れた歌。ヤマトから距離を置いた古代進の心情、引いては作品を見る者の心情をも表している詞で、心の底から込み上がって来るヤマトへの思慕が伝わってくるメロディーとなっている。「ヤマトは兄か ヤマトは父か それとも ヤマトはわが友か」の詞が印象的。

 「宇宙戦艦ヤマト'83」は、作詞、阿久悠氏。作・編曲、宮川泰氏。スキャット、川島和子さん。お馴染みの主題歌「宇宙戦艦ヤマト」の『完結編』バージョンとなっていて、10周年を記念して新録音された記念盤。劇中では、終盤のエンディングのスタッフロールの箇所で流れた。しーんと静まり返った艦内の物静かなSEから始まり、重々しくゆっくりとしたアカペラで「さらば〜地球よ〜」と歌が始まる。透き通る声の川島和子さんのスキャットと低音のささきいさお氏の歌声が絶妙にマッチした素晴らしい編曲。しんみりとアカペラが終わり、お馴染みのマーチのテンポの「宇宙戦艦ヤマト」へ。勇ましさの中にも一抹の寂しさが感じられるのは『完結編』という作品の為せる技。男性コーラスとささきいさお氏の歌声がじーんと心に染み入る。「ヤマト・ザ・ベスト II」には、この「〜'83」のオリジナルカラオケが収録されている。

 「ヤマトの賦 -海神-」は、作詞、阿久悠氏。作・編曲、宮川泰氏。「古代とヤマト」のB面収録曲で、『完結編』を俯瞰に捉えているような曲となっていて、全体的に男らしさというか”漢”のロマンが漂っているような歌。終わりを迎え、解き放たれる思いが感じられるメロディー。「帰り来よ 愛し合う乙女の胸に 帰り来よ 帰り来よ 波のうねりへ」の部分の言葉の響きが印象的。

 「ヤマト10年の賦」は、作詞、阿久悠氏。作・編曲、宮川泰氏。文字通り10周年を記念して作られた歌で、途中にナレーションを挟みながら『ヤマト』の歴史を8分56秒という時間をかけて歌い上げている大作。作り手のロマンが感じられる曲というか、昭和の歌謡とアニメソングの融合というか、『ヤマト』の歌で出来ることの一つの集大成が形になったような曲。殊更格好つけた詞、言葉遣いとはなっておらず、分かりやすく砕けた表現の詞がかえってストレートに心に響く曲となっている。
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