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《 宇宙戦艦ヤマト/真赤なスカーフ(宇宙戦艦ヤマト2199) 》

   <収録曲>
(1)宇宙戦艦ヤマト  (2)真赤なスカーフ  (3)宇宙戦艦ヤマト(カラオケ)  (4)真赤なスカーフ(カラオケ)


 『宇宙戦艦ヤマト2199』の主題歌。作品は、1974年に放映された『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク。オリジナルの主題歌を、故・宮川泰氏のご子息の宮川彬良氏が「2199 ver.」へとアレンジし、親子2代に渡って手掛けた主題歌を『第1作』と同じくささきいさお氏が熱唱している。

 『2199』の音楽担当が宮川彬良氏に決まったことは非常に大きな喜びだった。となると主題歌はもちろん「あの歌」でと望むところで、願いが通じたのか、はたまたファンの心中はとっくにお見通しだったのか、お膳立ては整っており『宇宙戦艦ヤマト2199』のオープニング主題歌は、「ささきいさお氏の歌う「宇宙戦艦ヤマト」に」という報せを聞いた時には、生意気にも「やるじゃん!分かってるじゃん!」と膝をパーンッと叩いて喜んだ。

 38年振りに蘇った主題歌「宇宙戦艦ヤマト」を聞いての印象は、たくましい歌声で高らかに歌い上げる壮大さ。オリジナルとなる『第1作』では、感覚的に前のめり気味のリズムでの歌唱となっており、若々しい力強さという印象であったが、今回の「2199 ver.」では、それから何十年もの間に数え切れないほど歌い込んで来たささきいさお氏にしか表現出来ない、宇宙へと旅立つヤマトのスケールさといったものが歌声に滲み出ており、奥行きと深みと歌に対する愛情とが感じられる素晴らしい仕上がりとなっている。

 演奏は、オリジナルとほとんど同じでありながら、確実に彬良氏ならではのアプローチが全体に行き届いている。最も感じるのは出だしの音で、最初の音を聞いた瞬間にこれは新たなアレンジであると分かる素晴らしい出だしとなっている。歌全体の要となるドラムのリズムと、アクセントなるトランペットと、スケールの広がりを表すストリングスは、オリジナルと変わらぬ印象。その他の部分に細やかに音の厚みがつけられてあり、壮大さに優雅さをも兼ね備えた演奏となっている。

 「真赤なスカーフ」は、表立った部分ではほぼオリジナルの通り。ささきいさお氏の歌唱もオリジナルとほぼ同じ抑揚で歌っているため、安定して安心して聞くことのできる楽曲に仕上がっている。しかし、その安定さにこそ、この歌を作った宮川泰氏と阿久悠氏への深い敬愛が感じられる温もりのある歌となっている。

 私が感じたことをそのまま表現させて頂くと、彬良氏の父に捧げる思いと、その思いを汲み取ったかのような丁寧でしみじみとしたささきいさお氏の歌声が一つとなり、情感溢れる心揺さぶる歌へと昇華しているように感じられた。

 低音で切々としたささきいさお氏の歌声を聞いていると、歌詞にある「ロマン」で胸が一杯になるほど。私はPCの前にヤマトの模型を置いているが、この模型を見ながら聞いていると涙腺が緩むくらいに「ヤマト」の「ロマン」が優しく丁寧に歌われている。

 ラストの楽曲の締めの部分がオリジナルとは異なっている。オリジナルは、音が少しずつフェードアウトしてしんみりとした終わりとなっているが、彬良氏はハープの音を加えて優雅な広がりを持たせて締めくくっている。私はここの部分に子から父へ捧げる思いを感じ取った。
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