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《 宇宙戦艦ヤマトソング・コレクション 》

 アルバムレビュー

 このアルバムは、私が子供の頃にお年玉を握りしめて初めて買った『ヤマト』のアルバム(当時のことなのでLP)。初めて買うのだから『ヤマト』の全シリーズ入っているのが良いと、吟味して買ったのだが、家に帰ってから聞いたら全部歌だったのでビックリしたという思い出が。まだ小学生だった自分は、現代の子と違って英語なんてほとんど知らなかったから「ソング」の訳が分からなかったというオチ。

 さて、このアルバムは「ソング・コレクション」と謳ってはいてもオリジナル歌手ではなくささきいさおさんや堀江美都子さんがカバーしているので、厳密には正式な「ソング・コレクション」とは呼べないのかも知れない。しかし、オリジナル歌手収録のアルバムが入手可能な現在となっては、このアルバムは貴重な1枚だと思う。発売された当時にしてみれば、色々な権利で大人の事情でカバーという形になったのだけれど、アニメソングを他の歌手がカバーしたその歌声を聞くことが出来るというのは、現在となってみれば貴重なこと。『ヤマト』の音楽ファンとしては、持っていて良かったなぁ…というアルバム。

 このラインナップの中で最も気に入っているのは(4)曲目の「銀河伝説」。特に2番目の歌詞を気に入っていて、当時鼻歌でよく歌っていた。

 (1)宇宙戦艦ヤマト(ささきいさお)

 先日のフジテレビの「アニソンランキング2006」を見ていて、『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌が第1位を取り、ささきいさおさんが艦長のコスプレをして歌っているのを見て、ゾクゾクというかワクワクした。

 やはり私は『ヤマト』の音楽が大好きで、『宇宙戦艦ヤマト』のイントロ部を聞くと、子供の頃に『ヤマト』の音楽を夢中になって追いかていけたワクワク感が沸々と蘇って来る。やはり『ヤマト』の音楽は、私の音楽ライフの原点なのだと痛切に思う。

 年代を経ても『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌は今なお多くの人に愛されている。素晴らしい楽曲だと私も思う。これからも世代を超えて愛される歌であって欲しい。

 宇宙戦艦ヤマト ささきいさお 歌詞情報 - goo 音楽

 (2)星のペンダント(ささきいさお)

 作詞:阿久悠/作・編曲:宮川泰/歌:ささきいさお

 ヤマトソング定番の組み合わせで作られた「永遠に」の主題歌。小惑星イカルスの岩盤を吹き飛ばして発進した後の地球と太陽系へしばしの別れを告げるシーンで流れた。

 この歌はある意味原点回帰の「真赤なスカーフ」に通じている歌。歌謡曲のムードのある歌で、情感たっぷりに歌えるところが特徴。「永遠に」の世界に沿った歌詞とはなっているが、「永遠に」全体をイメージしての歌詞なので、アニソンというよりも歌謡曲のノリに近い。これがヤマトソング定番の組み合わせならではの醍醐味。

 星のペンダント ささきいさお 歌詞情報 - goo 音楽

 (3)好敵手(ささきいさお)

 作詞:阿久悠/作・編曲:宮川泰/歌:ささきいさお

 「さらば 音楽集」に収録の「デスラー 好敵手」に歌詞が付いたもの。この歌は、A面としてシングル発売されたにも拘らず、エンディング等での使用がなかった為か主題歌としての立場の印象が弱く、B面の「テレサよ永遠に」の方が広く知れ渡っているような存在の曲。しかし、歌自体の主張がはっきりしている為に一度聞いたら忘れられない歌ともなっている。

 この曲にはもう作り手のロマンを一身に感じる歌で、子供の頃に初めて聞いた時には、どうして古代とデスラーがライバルなんだ…と合点が行かなかったのだが、大人になってからしみじみと聞いて歌詞に込められた作り手の思いを感じるようになってからなるほどな…と納得出来るようになった。この場合、作り手というのは歌の作り手のことではなくて、「ヤマト」の作品を作っている作り手のこと。すなわち、男のロマンを一身に感じる歌…ということ。

 (4)銀河伝説(堀江美都子)

 私が初めて買った『ヤマト』のアルバム(LP)は「ソング・コレクション」で、権利の関係でオリジナル歌手ではなくささきいさおさんや堀江美都子さんが歌ってるソングアルバムなのだが、この歌手が違うという件は、子供心に(何で?)と率直に疑問に思ったが、それも当時小学生の自分には大人の事情が分かろう筈もなく、何はともあれこのアルバムを繰り返し聞いては歌詞に『ヤマト』の世界を思い描いて聞き入っていた。

 中でも堀江美都子さんの歌う「銀河伝説」が大のお気に入りだった。『永遠に』の離ればなれになる古代とユキの寂しさが切々と伝わって来て、歌を聞く度に切なくなった。後になってオリジナル歌手である岩崎宏美さんの歌う「銀河伝説」の入ったアルバム「ヤマト・ザ・ベスト」を買ったが、やはりこの歌には心が切なくなる。岩崎宏美さんは歌唱力のある歌手として評価の高い歌手だが、やはり私がこの歌に求めているのは歌詞の描く世界で、歌い手が替わってもこの歌は私のお気に入りであるのは間違いないと再認識した次第。

 特に気に入っているのは2番の歌詞。全体的な語句の選び方も気に入っていて、作詞家・阿久悠さんのセンスに感動。

 銀河伝説 岩崎宏美 歌詞情報 - goo 音楽

 (5)ヤマトより愛をこめて(ささきいさお)

 作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:宮川泰 ヴォーカル:沢田研二

 この歌を聞くと、やはり目頭が熱くなる。この歌が流れた「さらば」のラストが瞼の裏にまざまざと重しのように蘇るからだが、それを抜きにしても心のこもった歌詞と歌手の情感が一体となって胸に迫って来て切なくなる。作品と切り離して聞いても泣かせる良い歌だと思う。

 私はこの歌を初めてきちんと聞いたのは、「ソング・コレクション」のアルバムでだった。ささきいさお氏の歌う「ヤマトより愛をこめて」を聞いた後に「さらば」をきちんと見、そしてそのラストシーンで沢田研二氏の歌う「ヤマトより愛をこめて」を聞いて涙が止まらなくなった。初めて聞いたというインパクトさではささきいさお氏のヴォーカルは忘れられないが、作品と絡めたインパクトさでは沢田研二氏のヴォーカルが強く印象に残っている。この歌の良さは、誰が歌っても変わらないと思う。この歌の編曲は、先日亡くなられた宮川泰氏。ヤマトより愛をこめてこの歌を──。

 ヤマトより愛をこめて ささきいさお 歌詞情報 - goo 音楽

 (6)サーシャわが愛(島倉千代子)

 作詞:阿久悠/作・編曲;宮川泰/歌:島倉千代子、フィーリングフリー

 割と評価の高い歌ですが…済みません…私的にはそれほど評価は高くはないです…。歌詞は歌詞、曲は曲と捉えられれば良いのですが、やはり歌だけに歌声もセットとなって聞こえて来るので、そうなるとどうもこの曲を素直に「ヤマト」の歌と捉えることが出来ません…。

 そう「ヤマト」らしくないと私は感じているのです。「ヤマト」の歌は、様々な歌手が歌っているけれども他の歌についてはまだ「ヤマト」の世界と結びつけて聞くことが出来るのですが、この歌に関してはどうもそれが出来ない…。これは全くもって個人的な意見なのでどうか見逃して下さい。済みません…。

 あ。でも、島倉千代子さんが歌ったということで、非常にインパクトが強く、その歌声も歌詞もきっちりと頭の中にはインプットされています。それぐらいにインパクトのある歌だと思います。

 サーシャわが愛 歌詞情報 うたまっぷ

 (7)ヤマト!!新たなる旅立ち(ささきいさお)

 出だしのフィーリングフリーによる高音のコーラスが印象的な「新たなる」の主題歌。「新たなる旅立ち」というだけあって全体的に明るく、新たな決意と力のこもった希望の感じられる曲となっている。

 この歌は、好きな歌。音楽的なことは分からないが、良いメロディーだと思うし、ささきいさおさんの声はよく伸びているし、何と言っても前向きな感じが良い。力の入り具合にヤマトの”新たなる旅立ち”への思いが感じられる良い歌。

 ヤマト!!新たなる旅立ち 歌詞情報 うたまっぷ

 (8)おもかげ星(堀江美都子)

 作詞:山口洋子/作・編曲:宮川泰/歌:堀江美都子

 「永遠に」の時に作られた歌で、シングル「星のペンダント」のB面。作曲は「愛の生命」の山口洋子さんで女性らしいやさしさに満ちた歌詞となっており、作・編曲は宮川泰氏…の為かメロディーが歌謡曲っぽい歌となっている。

 子供の頃に聞いた時は別段違和感は感じなかったのだが、今聞くと甘い歌に感じられる。女性視点の詞であるのでそのせいだと思うが、「愛」「夢」「泪」「恋」「KISS」「昨日(むかし)」「明日(みらい)」という言葉が甘さを増しているように思う。そして、出だしの「見つめて下さい」の堀江美都子さんの声がなんとも甘い…。少女アニメの可愛さが…。

 おもかげ星 堀江美都子 歌詞情報 - goo 音楽

 (9)星に想うスターシャ(ささきいさお)

 作詞:阿久悠/作・編曲:宮川泰/歌:ささきいさお

 最初のバイオリンはドラマ性のある重みのある出だし。そこへトランペットの音色が加わると一気に歌謡曲っぽくなり、「イスカンダルの〜」とささきいさおさんのヴォーカルが始まると一際演歌っぽい雰囲気となる。愛しい悲しい一人の女性への思いを綴っているので、殊更そういう雰囲気の曲になるのだろう。

 この歌を最初に聞いたのは「ソングコレクション」というアルバムで、その頃まだ全作品を把握していなかった子供の私は、この歌も作品の中で流れた歌だろうと思っていた。ところがそんなことはなく、歌自体が何とも中途半端な位置の存在で、「1」なのか「新たなる〜」なのか正直掴みかねるところが。作品では流れていない歌なので別に良いことなのだろうけど「もしも許されるものならば この手で抱きしめて連れて来たかった」という歌詞が若干気になってしまい、「1」ならば誰が抱きしめるんだ…とちょっと考えてしまう歌。

 (10)テレサよ永遠に(ささきいさお)

 作詞:阿久悠/作・編曲:宮川泰/歌:ささきいさお

 「2」のエンディング・テーマ。テレサは、地球を救う女神として登場し、島と恋仲になるなど密接にヤマトと関わった女性。テレザート星最後の生き残りだったが、強大な祈りの力を持つが故に孤独な人生を送っていて、島との恋は、頑な彼女の心に咲いた花だった。

 この曲は元々映画の為に作られたとのだが、始めに曲ありきなのだろうか、それとも歌詞ありきなのだろうか。映画よりも活躍の多い「2」のエンディングとして流れていたので、私的には「2」の為に作られた曲というイメージがある。それくらいフィットしている。

 テレサよ永遠に 歌詞情報 うたまっぷ

 (11)愛の生命(堀江美都子)

 作詞:山口洋子/作曲:浜田金吾/編曲:戸塚修/歌:岩崎宏美

 編曲にも宮川泰氏が携わっていない「ヤマト」の歌の中でも割と特別な存在の曲。しかし、歌詞も曲調もこれまでの「ヤマト」の歌の流れから掛け離れていないので、違和感はさほど感じられない。「ヤマト」の歌について理解して作られた曲だと思う。

 特徴なのは、女性作詞家が綴る女性視点の歌詞で、古代と離ればなれになったユキの切ない心情が伝わって来るところ。カタパルトでコスモゼロを磨く古代の目の前にユキの顔が思い浮かぶシーンで流れた。ゆっくりと丁寧に歌う岩崎宏美さんの歌唱が歌に深みを与えている。

 愛の生命 歌詞情報 - goo 音楽

 (12)愛よその日まで(ささきいさお)

 ヴォーカルは、布施明氏。映画「永遠に」の主題歌(挿入歌)で、作詞は阿久悠氏、作曲は布施明氏自ら、編曲は宮川泰氏という組み合わせ。

 映画ラストの地球へ帰途に就くヤマトの第一艦橋にいる古代と、地球でヤマト(古代)の帰りを待つユキが遥かに広がる雲の上で感動の再会をするというイメージ・シーンで流れた歌。高らかに歌い上げる布施明氏の力強い歌唱が、画面一杯に響き渡る感動的な曲。

 私は、このシーンが好きで、このシーンがあるから子供の頃には何度も「永遠に」を見ていた。そして、好きなシーンを素晴らしく演出しているこの歌も好きになった。歌詞に込められている「愛」のメッセージと、それを高らかに歌う布施明氏の歌唱に私の胸の内には悲しみとは別の晴れやかな言い様もない「愛」の思いに満たされ、次第に泣きたいほどの切なさが込み上げて来る。映像と歌がマッチした素晴らしい曲。

 愛よその日まで 歌詞情報 - goo 音楽

 (13)真赤なスカーフ(ささきいさお)

 子供の頃、エンディングを見る度に(アニソンらしくない歌だな…歌謡曲っぽいな…)と思っていたが、年齢が30代の後半になって、ようやくこの歌のしんみりさが分かるようになって来た。

 帰れないかも知れない旅に出る男の人の心中が言葉少なく綴られているんだな…と、歌を思い出す度にしんみりと感じる。こういう風に感じることが出来るようになったのは、私がそれなりに人生の出会いと別れを経験して来たからだろう。

 真赤なスカーフ ささきいさお・ロイヤル・ナイツ 歌詞情報 - goo 音楽
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