Home >> テーマ・キーワード インデックス > スキャット

《 スキャット 》

 「スキャット」は、「ヤマトのテーマ」と並ぶ『ヤマト』の音楽の最大の特長の一つ。宮川泰氏の作り出す美しいメロディーを、川島和子さんの透明感のある柔らかい美声が優しく包み込み、作品全体に染み渡っている。

 『ヤマト』の「スキャット」というと、主にシリーズの冒頭で流れる「無限に広がる大宇宙」の「ア〜ア〜♪」が真っ先に思い浮かぶ。しかし、「スキャット」は、『永遠に』以降の作品ではその都度新曲が作られ、『さらば』でも作られている。「スキャット」は、『ヤマト』の音楽にあるべき存在として新曲を加えつつ常にファンの耳もとにあった。

 「想人(おもいで)」は、じっくりと聴くと思わず涙腺が緩んでくるほど切なさとロマンとドラマを兼ね備えている曲。『さらば』の終盤、総員退艦後にヤマトにたった一人残った古代のシーンで流れ、情感溢れるスキャットとシーンの状況が相まって涙を誘わずにいられない。子供の頃に初めて聞いて以来、ずっと好きな曲で『ヤマト』の音楽で最も好きな曲。

 「新宇宙」は、『永遠に』ではヤマトは波動エンジンに「スーパーチャージャー」が取り付けられ、新波動エンジンとなり、これまでの作品の中で最も遠い約40万光年の距離を短時日で移動し、未知なる宇宙空間を旅した。その未知なる宇宙空間と敵の母星の爆発により新たな銀河が誕生した「新宇宙」を表現している。遥か彼方まで永遠と続く壮大な宇宙をイメージするスキャットのため、他のどのスキャットよりも透明感があり無機質さを含んでいる印象の響きとなっている。

 「THE SUN 太陽のシンフォニー」は、『III』のストーリーの核である「太陽」をテーマとした曲で、前半と後半の二部構成となっており、前半は、太陽を恩恵の対象とした明るく優しさのあるメロディーとなっていて、後半は、その太陽に核融合を増進するミサイルが打ち込まれ、太陽の”怒り”や”恐るべき力”といったものが表現されている。「スキャット」は、前半部に、地球にとってなくてはならない太陽の恵みを高音のメロディーで表現している。

 「シャルバート星」は、宇宙に住む人々のオアシス的な存在の惑星・シャルバートのテーマ。平和の象徴とされている惑星で、信仰者が多く、彼らの救いの女神がマザー・シャルバート。マザー・シャルバートを象ったペンダントを夜空に翳すと、宇宙空間にマザー・シャルバートが現れる。この曲の「スキャット」は、『太陽のシンフォニー』とは趣きが異なり、ひたすら優しく救いを感じるメロディーが心地良く暖かく美しく響く。優しさに包まれている音楽の割に曲のイメージがはっきりとしており、メロディーがきちんと耳に残る。「スキャット」の音程の入り方が、『無限に〜』とは逆になっているのが印象的。

 「水の星アクエリアス」は、『完結編』で地球に生命の芽を与えた生命の起源となった惑星のテーマ。その姿は、宇宙空間に青く輝くどこまでも澄んだ水の惑星で、やすらぎすら感じるほどの優しい佇まいの惑星。包容力のある「スキャット」が、そのアクエリアスのイメージを見事に印象づけている。

 「アクエリアス45億年」は、映画を締めくくった曲。この曲が流れる中、古代とユキ、そしてヤマトがクィーン・オブ・アクエリスへ吸い込まれていくという映像で、『完結編』にふさわしいしめやかなラストシーンで流れた。「スキャット」もまた、すべての終わりを静かに見つめるような一抹の寂しさを含んだ響きとなっていてしんみりとした気分になる。

 どの「スキャット」もそれぞれに味わいがあって美しいが、それでもやはり「無限に広がる大宇宙」がすべての始まり。作品の冒頭でこの「スキャット」を聞くと心は一気に『ヤマト』の世界へと飛ぶ。『ヤマト』をきちんと見たことがない人でもこの曲の「スキャット」は知っているだろうし、一度聞いたら忘れられないインパクトさがある。この「スキャット」の存在が、『ヤマト』の音楽のそして作品の入口として担っている役割は大きい。
▽ CD ▽
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ<
▽楽天ブックスの紹介ページ ▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ
▽楽天ブックスの紹介ページ
▽DMM.comのレンタル紹介ページ